ぼんのGW九州紀行 ①阿蘇山 2011.4.30
ゴールデンウィーク、奇跡的に10連休となったぼん。
この際だから、片っ端から山に登ってやろうと思い立ち、九州を一人旅してきました。
4/30~5/6の1週間。 基本、車中泊のケチケチ旅行で。
九州という土地にはなにかと縁があるようで、小さい頃から何度か足を運び、各地の主要観光地のほか、
「日本百名山」のなかでは、九重山、霧島山(韓国岳)、開聞岳、屋久島宮之浦岳に登ったことがあります。
そこで旅立つ前に大目標として定めたのは、残る2座の阿蘇山、祖母山に登ることでした。
特別、百名山にこだわっているというわけではないですが、ひとつの区切りになるかな、と思い。
目標を決めたら細かく行動計画をたて、タイムテーブルや持ち物チェックリストまで作ってしまうのが良くも悪くもA型ぼんの性分。
詳細な山行計画もねりねりして、高速道路の渋滞予測まで考慮して、いよいよ準備万端です。(のはずだ)
4/30 AM1:30 実家を出発しました。
長距離を一人で運転するのってやっぱりツライ。 疲れたらこまめにPAで休憩をとりながら(とりすぎながら)、
まずは最初の目的地である阿蘇山を目指します。
[googlemap lat=”32.88429038286513″ lng=”131.10386610031128″ align=”undefined” width=”400px” height=”200px” zoom=”12″ type=”G_NORMAL_MAP”]32.88429,131.103866[/googlemap]
阿蘇山はいわずと知れた、世界最大のカルデラ火山。
その最高峰が中央にそびえる高岳であり、今も活発な火山活動を続けているのが中岳です。
(阿蘇山については、2008年に一度まめ登山部ツアーで行ってるようですね。リンクはこちら→ 阿蘇山)
広大な草原地帯には、たくさんの牛たちが牧草を食む、牧歌的な光景がひろがっています。
ここまでは計画通り、大きな渋滞に巻き込まれることもなく…
10:20 阿蘇山登山口である仙酔峡に到着しました。
仙酔峡から見上げる阿蘇高岳(右側端)。 こげ茶色の岩稜が、その荒々しい表情を見せています。
駐車場のおっちゃんによると、今日は火山ガスの警報などは出ていないとのこと。 よしゃよしゃ。
なんだか統一性のない神様仏様(?)たちに安全を祈願し、 いざレッツゴー!
10:50、登山開始。
高岳に向かって右側に続く長い長い仙酔尾根(通称・バカ尾根)を、バカな顔してひたすら登っていきます。
このあたりはバカみたいに調子いい。 少し高度を上げると、眼下に阿蘇の街並みを見渡せます。
仙酔峡のミヤマキリシマ群落は有名ですが、山肌はまだまだグリーン。 今年の見頃は5月末あたりからかな?
道らしい道はついてない。黄色いペンキを目印にひたすら登ります。(赤ペンキのルートには行かないこと!)
すごいぞこれ… ここはホントに日本なのでしょうか。
まさに手塚治虫ワールド。
右を見れば、今も噴煙を上げる中岳の姿。
しかし…イワイワしててとにかく歩きにくい。 こういう系は脚に負担かかるから苦手だ。。。 「プロさん代わって~」
ぶつくさ言ってると、だんだん斜度も急になってきました。
ここを這い上がるように登りきると、頂上部の広い稜線に出ました。 バカみたいに長い尾根だったな~
ここは風の通り道らしく、ぶひょーーーっと強風が吹き荒れています。
南側の展望。 生まれたばかりの地球は、こんな風景だったのでしょうか。
風が弱まるのを待って、まずは高岳とは反対側の東峰まで往復することにします。
数分で東峰到着。ここから見ることができたのは、ギザギザの山容を魅せる根子岳の雄姿。 かっちょいいんじゃなーい?
少し戻り、いよいよ阿蘇最高峰の高岳へ。 最後の登りは踏みしめるように…
13:02 高岳山頂(1592m)到着。
思ったよりきつかった~(;´д`)
今日は霞んでいて遠望こそきかないが、それでも壮大な眺めを存分に味わうことができました。
ここで早いけどお昼にします。 風が強くガスバーナーは使えそうにないのでコレ。
「クリーム玄米やくそう~」 オレンジ味がでたよ!
食事と気圧で小腹を満たしたら、いざ中岳へ。
爆裂火口壁の縁に沿うように歩いていると、なんだか空気がひんやりしてきたような…
ぽつ…ぽつ… ぽっぽ ぽぽぽぽ
ざーざー!!!! 「ば…ばかぁ~ん」
急いで雨具を着込む。 初日からコレですか…。
13:32 中岳到着。 火口が近い!
さてさて、雨が降った以上は、素早く下山せねば。
当初の予定では、中岳から火口東展望台を経て、仙酔峡ロープウェイの軌道沿いに下山する予定でしたが、
中岳火口からの噴煙は、明らかにその下山道の方向になびいているように見える。
他の登山者もみんな高岳に引き返していかれるし…ここは自分も来た道を戻ったほうがよさそうだと判断。
(青線が予定ルート、赤線が実際歩いたルート)
そうと決まれば、再び高岳を目指してBダッシュ!
「阿蘇高岳を2度制した男 ・ブラックぼんぼん」
ひとしきり伝説になったら、あとはこのバカ尾根をバカみたいな顔してひたすら下るだけ。
やっぱり歩きにくい… このコースは下りに使いたくなかったな。
時折吹きつける強風にあおられながらも、ゆっくりと、しかし確実に高度を下げていきます。
15:38 仙酔峡登山口帰着。
登り始めには気付きませんでしたが、気の早いミヤマキリシマが数輪だけ、可憐な花をつけていました。
意外としんどかった阿蘇仙酔尾根ルート。
火口西展望台から、砂千里ヶ浜を見ながら中岳に達するルートもあるようです。
(後で、こちらのほうが変化があって面白いというハナシを聞きました)
次行くなら、こちらのルートから挑戦してみたいですね。
自分はひとりのちいさな人間。 阿蘇の地で、改めて実感させられた次第です。
あしあとを残すことができて良かった。
・
参加者
・
ぼん
・
まだまだ続くよ、九州カーニバル! (あっそう)
2011 年 5 月 9 日
ぼんさん、九州登山お疲れ様でした。
祖母山でご一緒させて頂いた、まさやんと、ひろです。
(覚えていますか?)
阿蘇山、良かったでしょう。
今度は、バカ尾根からではなく、砂千里から登ってみて下さい。
また、全然違った景色が楽しめますよ(^O^)
もちろん、覚えてますよ~!
おかげさまで、祖母山ではそんなに時間と距離を感じることなく下山できました。
ありがとうございました!
阿蘇山はさすが世界規模のスケール、すごかったです。
いつか砂千里ルートにも挑戦してみたいですね~。
この旅で九州という土地がますます好きになりました。
山陰にも魅力的な山がたくさんありますので、またぜひおいでくださいね( ´∀`)b