ぼんのGW九州紀行 ⑧祖母山 2011.5.2
いよいよこの日がやってきた。
日本百名山・祖母山(そぼさん)。
標高は1756m。九州第三位の高峰であり、大分県と宮崎県の県境に位置するこの山は、
知名度こそ阿蘇・九重・霧島といった山々に譲るものの、深い原生林や男性的なアルペン的風貌が魅力の名山です。
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祖母山主要登山ルートの中でも一番ハードな、尾平(おびら)登山口からの周回コース。
今回あえてこのルートに挑んだのは、「最も祖母山原生林の醍醐味を味わえる」と紹介されていたから。
平均的なコースタイムは9~10時間ということで、かなりの長丁場になることは必至です。
よーしゃ、覚悟してかからねば。
早朝4:30起床。 今日は晴れそうだ! 準備も万全に整え、テントを撤収。
5:30 登山届をポストに入れ、意気揚々と登山開始です。
少し歩くと、目に飛び込んできたこの光景。
そそり立つ祖母山脈!
これからあの稜線に向かって、標高差1000m以上直登するわけだ。 あひゃー。
見てるだけで、相当しんどいってことがわかっちゃう。
やがて登山道は林の中へ。 この時点ではまだ、ほぼ傾斜はありません。
5:43 吊橋のある宮原コース分岐。 2ルートから選択できますが…
予定通り黒金尾根コースへ。 吊橋の下を抜けて行きます。
渓流沿いの快適な道。 ハート型に見える岩もあったり。
朝の森って気持ちいいですね。 九州なので熊の危険もないし。
吊橋、吊らない橋をいくつか通過していきます。
渓流美を堪能しつつ、焦らずマイペースで歩きます。
このあたりまでは整備も行き届いていて、「ああ、なんだぁ」って感じだったのですが…
突如現れた、この上ない急坂!
はへぇはへぇ言いながら登ってたら、いつの間にか背後にベテラン単独登山者の姿が。 「お、おはようございます~」
「このへんは急だねぇ~」 と一言だけ残し、ものすごい勢いで追い抜かれました。
恐るべし健脚コース…
歩き始めて1時間。 少し日が差してきました。
原生林の緑が、一層輝きを増していきます。
林間に目指す稜線を望みます。 まだまだ遠いなぁ…
斜度のある尾根をぐんぐん登る。
ところどころ、アケボノツツジの花が咲いています。
8:26 天狗の水場到着。 ここらでちょっと中休憩しましょうか~。
長丁場ではこういった水場を知っておくことが重要ですね。
しっかり補給して出発。 ザックが重い…!
すぐ上にあった天狗ノ岩屋。 ここは緊急時の宿泊スポットになりそうです。
標高1500m地点通過。 このあたりから道は一転、笹ヤブヤーブ!
きいてないよ~。
深い藪で時々進む道を見失いながらも進んでいくと、ついに稜線が見えてきました。
こりゃすご岩! 登高意欲、俄然そそられMAX!
8:52 天狗ノ分かれに到達。 予定より時間かかってしまった…(写真撮りすぎ)
目指す祖母山までは、まだ距離ありそう。
北に進めば祖母山ですが、ここではいったん南に進路をとります。
祖母山よりも展望がいいという、天狗岩に行ってみるのだ!
なんだかオシャレな看板だなぁ。
脇道を左に逸れると天狗岩に行けるようです。
おお、おおお、めくるめくロックな予感…
ほほーーーーーっ!!
9:07 天狗岩到着。 展望は?
し、しろい…orz
晴れたはいいが、どうも黄砂男なぼん。
いつだって黄なの砂。。。 ま、これはこれで幻想的?
ここで写真を撮っていただいたのが、阿蘇山の記事でコメントくださったお二方です。
まさやんさん、ひろさん、ありがとうございました!
背景は障子岳と、古祖母山かな? たぶん。
素晴らしい景観をあとに、天狗ノ分かれに引き返します。
付近にはマンサクが黄色い花をつけていました。
祖母山へ続く道。 しばらくは快適な稜線歩きです。
が、気のせいでしょうか…なんかでっかいハシゴが見えるんですけど。
っと、きたきたきたー。
次々と現れるハシゴやらクサリやらロープやら。
いよいよ頂上直下、核心ロック地帯突入!
三点確保でひとつひとつクリアして…、、
とうとう辿り着いた。
10:39 祖母山山頂(1756.4m) 登頂です! これで百名山15座目だ!
屋久島に続き、とりあえずここでもやっときました。 ケンミンの皆様やっほー!
さて、軽量化のため今日はガス無しなので、いつものようにクリーム玄米をむしゃむしゃ。
しばし登頂の達成感に浸ります。
いざ山座同定をしようと、地図とコンパスを取り出したはいいが…
針、無えじゃん…。
11:11 気を取り直して、下山開始。
帰りは宮原コースを下ります。 これまた長丁場だけど、ちゃっちゃと下りるぞ~♪
と、油断してたら…ズコー!!
ぬかるみに足をとられ、本日初転倒。 ふぅ。岩場じゃなくて良かった。
気を取り直して、慎重に下りるぞー。。
11:24 9合目小屋到着。 ちょっと失礼…お花を摘みにまいりますわ。
「ようこそQ合目hutへ」 って書いてありますぜコーチ。
小屋の先には広くはないものの、天泊スペースもあります。
レベルアップしたら、祖母山‐傾山の縦走も面白そうです。
ここが馬の背? 慎重に通過します。
このあたりの展望のいい場所で、休んでおられたまさやんさん・ひろさんと再会。
もう一人、石川県から来られたという山ガールな女性もあわせ、4人でしばし談笑。
一旦別れ、小走りで下ります。 アケボノツツジがきれいだ。
12:14 宮原分岐通過。 足痛し…。
ペースを落とすと、やがて先程のお三方に追いつかれました。
皆さんもお疲れのようで、ここでまたまた休憩。
九州や各地の山の話題で盛り上がり、ここからは4人で一緒に下りることに。
長い道程もしゃべりながらだと、不思議と短く感じます。
阿蘇山の別ルートのことや北アルプスのお話、
大崩山はアドベンチャーなお話など…
いろいろとお話を聞くうちに、みるみる高度は下がっていき…
14:11 宮原コース分岐の吊橋まで帰ってきました。
ここまでくればあと少し。 少々なごり惜しい感じもしますが…
14:28 登山口帰着。 お疲れさまでした~!
ここで僭越ながら、お二方にまめ登山部の宣伝をさせていただき、お別れしました。
もう一人にお伝えできなかったのが、ちょっと心残り。
総所要時間・9時間。
けなげに待っててくれたオデ美ちゃんの姿を見ると、一気に力が抜けました。。。
祖母山、変化に富んで素晴らしい山でした。 阿蘇・九重・霧島に勝るとも劣らない。
ホント、楽しかったな~!
しっかしまぁ、黄砂で顔面じょりじょりだわ(笑)
・
☆参加者☆
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ぼん
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★Special Thanks★
・
まさやんさん
ひろさん
石川の山ガールさん
・
一期一会に大感謝。 九州の旅はまだまだ続く。
2011 年 6 月 1 日
ハードロック!楽しそうな山ですね。行ってみたいです♪
ようこそQ合目…いただきま~す(#^.^#)/
Qな崖を登り、Q合目のQ式の小屋でhut
こんにちは(^^)
祖母山でご一緒させていただいた、まさやんです。
あの日は、黄砂で視界が悪くて残念でしたね。
視界が良ければ、阿蘇や、九重が見えるはずだったのに…。
下りは、4人ともバテバテ状態でしたが、話しながら下ったせいか、
途中からはあっという間♪♪
色々な情報も聞けて楽しい山登りでした。
今度来る時は、満開のミヤマキリシマの時期(6月)もいいですよ(^^)
いいレポだね!
全20話がんばれ~!!
>>Qコーチ
体力的にも技術的にも、西東赤石山と変わらないくらいキツかったです~。
ハードロックはもちろん、花も緑もすばらしかったですよ!
Q州に行かれた際は、ぜひとも尾平コースから挑戦してみてください♪
>>まさやんさん
そうですよね~、下りでも3時間以上は歩いたはずなのに、ホントあっという間でしたね。
満開のミヤマキリシマ、まだ見たことないので、いつか休みをとって行ってみたいです。
今度はスッキリ晴れるといいなぁ~。地道にレベル上げして、いつか大崩山も…!
大山は6月5日が山開きです。夏山登山道だけじゃなく、
紅葉のユートピアコースもオススメですよ。ぜひまたいらしてください♪
>>隊長
くっ、祖母山、前編と後編に分ければよかった…
17話くらいでチカラ尽きたらすみません(笑)
完結するのはいつになるやら…(;´∀`)