ツアー&イベント レポート


船通山 【SS課営業報告】 2011.01.28

ロトの冒険

雪の時季は・・・もういいですか、この言い訳は。

天気はもう一つだけどヤル気は十分。

行ってみたかった冬の船通山へ!!

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いざいざ!!

というわけで、船通山へ出かけた。

このところの寒気の影響はどれくらいだろう。

54号、314号と国道を継いで横田の市街地へ至る。

ここまでは驚くほどの雪はない。

これは拍子抜けだなあ、

と、そっからさらに西へと進むと、

いきなり風景は白一色の世界に変わった。

道路は除雪されておらず見事な圧雪だ。

・・・これは、先が思いやられるぜ。



ヴィラ船通山の先、わくわくプールのあたりに駐車。

同じ亀石コースを行くという先客の方もあったのだが、

こちらの準備が驚くほどスピーディーに終わってしまい

やむなく先行することとなった(トホホ)。

しかしそれも杞憂となった。

なんと車が通れるように除雪してあるのだ。

こりゃあ楽勝ですわ!

と高らかに勝利宣言しようとしたその矢先、

除雪もここまでか・・・
道路をふさぐように現れた雪の壁。

やはりそうそう旨い話は転がっていないわけで

どうやらここからは覚悟が必要なようだ。

案の定、すねまではまるラッセルが始まった。

地図を頭に描いてみたが、こりゃあ笑うしかない。

「なんじゃこりゃあ!」と優作ゴッコをしながら歩く。

約1時間かけてトイレのある登山口駐車場に到着。

亀石登山口
休憩もそこそこに再び歩き出す。

この調子だと時間がいくらあっても足りない感じだ。

 

今回の登頂プランは、

亀石コース登山道に入って直ぐ右手の尾根に取り付き

そのまま進んで山頂に至る、というものだ。

予定通り尾根に取り付き少し進むと、

目の前に雪の壁(にしか見えない斜面)が現れた。

これを突破すればあとは楽になるのだろうけど

しばし考え、第二プランに移行することに決定。

第二プランは、つまり夏道攻めである。

 

亀石コースは、沢筋を稜線付近まで詰め

そこから東へトラバースし、山頂直下あたりから

ジグザグと高度を稼いで山頂に至るというものだ。

今回は雪もついているので、沢筋を稜線まで詰め

県境の走る東稜からピークを目指すことにした。

大きくV字となった沢筋を歩く。

歩きながら、両サイドの斜面がとても気になる。

やはり怖いのは雪崩だ。

こんなところであったらたまったもんではない。

雪崩れた跡があれば帰ると決めて歩いた。

V字の谷は続くのだ

相変わらずしんどいラッセルが続く。

一人進むのは正直シンドイ。

ヤル気は十分だったはずなのに

幾度も心砕けそうになりながら

なんとかトラバースルートまで到着。

ここまでまたも1時間かかっている。

見通しが甘かったのかもしれない。

あと1時間歩いて到着できなければ

撤退することにした。

そうと決まればさほど余裕はない。

ポケットのチョコバーをかじり、

更に上へと方向を確かめ歩き出す。

そこから10分かかって東陵に到着。

あとはこの尾根伝いに西へ進むだけだ。

誰も通らない尾根を行く

普段は誰も通らない道とも言えないこの稜線。

私の前を歩いていたのはウサギだけだ。

ウサギの足跡を辿ると、なかなかどうして歩き易い。

そりゃあ、動物だって楽な方がいいに決まってる。

とはいえ、こちらはホモサピエンスなので

ウサギが歩くようにはスムースにはいかない。

雪をかぶった枝木をくぐるたび、

首筋に雪が入り込み

「うひゃあ」と声を上げるはめになる。

 

歩くこと30分、樹林帯を抜けた。

とたん白一色の世界に放り出されたようだった。

ガスっていてよくわからないが

山頂は近い、はずだ。

そのまま進むと、目の前にうっすらと横棒が見える。

間違いない。あれを越えればゴールだ。

フガフガと勢い込んで乗り越えると

そこにあったのは真っ白な雪原だった。

「ヤァッッホーーーーーッ!!!」

両手を高々と挙げて思いっきり声も上げた。

山頂は雪に覆われている。

埋まる鳥居そして

 

春には咲き誇るカタクリも、今は厚い雪の下だ。

山頂避難小屋は埋まってはいなかったが、

扉の隙間から入り込んだ雪が中で積もっていた。

扉がしっかりと閉まらないのだ。

どうせとは思ったが、とりあえずかき出しておいた。

しばし小屋の中でぼーっとタイムをすごす。

気温はマイナス何度?

パンをほおばりチョコバーをかじり、

しっかり腹に熱を溜め込んでから下山開始。

しっかし下りの速いこと速いこと。

1時間かかったところがあっという間の15分!

そしてそっからさらに1時間ちょっとで

無事に車まで到着。

 

ヴィラ船通山でしっかと暖まってから帰りましたとさ。

 せんつうやま

 

☆参加者☆

ロト係長

 

★山データ★

船通山(せんつうざん)

標高:1142m

所在地:島根県奥出雲町

 

出雲平野を生んだ斐伊川の源流であり

春には可憐なカタクリもみられる船通山は

比婆道後帝釈国定公園の一角を成している。

 

ちなみに道中かじっていたチョコバー、

普段はキットカットなのだが

今回はたまたまブラックサンダーだった。

サンダー

尚、今シーズンのトレンドは

右ポケットにチョコバー、左ポケットに飴ちゃん

というスタイルである。

 

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