旅伏山でベアフットに挑戦してみた。
新聞を読んでいて『ベアフット』という言葉が目に入った。
ベアフット。
つまり、熊の足。
中華の珍味の紹介か?と思ったがそうではなかったアル。
【BAREFOOT】裸足、なのであたアル。
記事には写真も添えられており、それはまさに裸足でトレランという姿だったのだ。
へえ、すごいじゃんか。
と、気になりだしたら自分でもやってみたくなるのが山バカの悲しい思考回路。
さっそくやってみようじゃないか!!
舞台は、出雲でトレランといえばここしかない、出雲北山は旅伏山であります。
よく知っている山だし、道が綺麗なことも折り紙つき。特に問題はないでしょう。
えいやっ!とサンダルを脱ぎ捨てハダシになります。
おおう、アスファルトがすでにあちいぜ。
さすがベアフット、自然との一体感がはんぱない。
とにかく熱いのはいやなので、山道に入ることにする。
一歩ふみだすと、こんどはひんやりとした土の感触だ。
さすがベアフット、人も自然の一部だと教えてくれているようだ。
落ち葉を踏み、木段を越え、ずんずん進む。大変かと思ったら、案外あっけないもんだ。
ただ時々木の根っこみたいな何でもない出っ張りに足をぶつけるととんでもなく痛い。靴を履いていたのではまず味わえない痛みである。
さすがベアフット、太古の記憶が呼び覚まされるようだ。
などと一人興奮気味に登るうち、一本松に到着。
どうやら歩き方に何らかのコツがいるようなのだが、最初っからそんなのわかるはずもない。
あとは慣れだな。場数を踏めば勝手についてくるはずだ。一息ついて出発する。
どんな風に歩けばいいのかを考えながら、普段よりかなりゆっくりとしたペースで進む。
ゆっくりついでに、いつも石段の下から手を合わせてばかりの都武自神社へも、久々に行ってみることにした。
石段もひんやりとしていて、ハダシでぺたりぺたりと歩くと気持ちがいい。
拝殿の前で手を合わせしばしぼけえっとする。あー、煩悩が払われるわ。
煩悩を払ったところで境内を散策すると、うおう!境内の一角にひっそり立ってらっしゃる神様がいるのに気が付いた。
近づいて不躾にまじまじとお顔を眺める。むむむ、この神様、今日初めて存在に気が付いたけど、なんともいえない魅力的なお姿である。
しかし、このお方いったい何者なのかは、説明も何もないので謎。後日調べてみることにしよう。
神社を後にすると、あっという間に山頂だ。
旅伏山の山頂は青々とした芝生に覆われているのだが、予想通りとても気持ちがいい。
ぬう、さすがベアフット、こんなにすがすがしい旅伏山はいままでにないぞ。
いい年こいて走り回ってしまったほどだ。
さあ、はだしでジャージのおっさんがうれしそうに走り回る姿を想像してみるがよい。
結構見苦しい絵面だが、山頂には誰もいなかったので問題なし。
いいね、ベアフット登山。
子供はともかく、外で大人がはだしで歩くといえば、せいぜい砂浜ぐらいのもの。
非日常感すら味わえるこのアクティビティ。普段の山が一変すること請け合いなのだ!
2013 年 5 月 31 日
しまっただに~!
気付かなかっただに~!
狙われていたとは…。
次回からは気をつけねば。