八ヶ岳ツアー CRAZY 4
13:34、麦草峠を出発。
ここからは全員フル装備での登山となる。
今まで楽だっただけに背中が重い。
すぐに視界のない樹林帯に入る。
地味な道が続くがこれが北八ヶ岳らしさなのだ。
このまま徐々に高度を上げると、
14:34、丸山(マルヤマ 2329.6m 三等)
展望の無い地味な山頂だ。ここは雄叫びでお茶を濁しておこう。
14:48、高見石小屋に到着。
ここで小休憩。
せっかくなので小屋の裏にある展望台=高見石に登ってみよう。
高見石(タカミイシ 2270m)
遠くに見えるのはスタートの蓼科山だ。
原生林の中に白駒池。
その他も適当に撮影しておこう。
では出発。
次のピークは中山だ。
水浸しの登山道。
ぬかるみを避けながら前進するためなかなかペースが上がらない。
茶臼山からここまではこんな”きちゃないどべちゃ“が多いのだ。
16:10、開けた中山展望台に出た。
ここでも一息。
振り返って蓼科山を確認する一同。
プロ「けっこう歩いたわね。」
なみなみ「ほんと、よく歩いたわ。」
かにちゃん「あら、ケガ人が裸になってるわ。」
ロト「よく気付いたね。そうだよ今ボクは裸だよ。」
プロ「何の意味があるのかしら。」
なみなみ「きっと何の意味もないわよ。」
かにちゃん「なんか必死で気持ち悪いわ。」
ロト「・・・。」
指摘と言う名のおせっかい
そっとしておくおもいやり
ぼるを
展望地からしばらく進むと、
16:22、地味すぎる中山(ナカヤマ 2496m)山頂があった。
ここはそのまま通過し徐々に下っていく。
双耳峰の天狗岳が見えてきた。
にゅう分岐を過ぎると、
さらによく見える。
明日はあそこが最初のピークとなるのだ。
16:45、中山峠分岐を右に曲がり、今日の宿泊地黒百合ヒュッテに下りる。
木道を進むと黒百合平に出た。ここがキャンプ指定地である。
なんてこった。予想以上の混み具合だ。
16:51、黒百合ヒュッテで受付をする。
スタッフは夕食の支度に追われテント客の相手は二の次。さすが3連休。
空きスペースに何とか設営。
もはや通路など存在しない乱立幕営地。
これで今日の行動は終了。あとは飲んで食って寝るだけだ。
ドラム缶横でキメているのは部屋着のかにちゃん。
近所から散歩して来たようなそのたたずまいはもはや山ガールとは言いがたい。
そしてCRAZY隊員はそれぞれのテントでフリータイムに突入。
ここで掟の登場だ。
CRAZYの掟その三、テント張ったら赤の他人 (明日の出発時間をなんとなく決めたら各テントで好きに暮らす)
ここで気になる女3男1のプロテント(商品名ではない)を覗いてみよう。
中ではコロ助が鍋番をやっていた。
プロ「あなた、こぼさないでよ。」
なみなみ「そんな風にかき混ぜる人は初めて見たわ。」
かにちゃん「すでに酔ってるんじゃないの?」
コロ助「さーせん。」
・・見てはいけない物を見てしまったのかもしれない。
ここで寝る場所を与えてもらう為には従うしかないのだろう。
では、飲むぞう。
われわれ隊長一味の夕食はロト作ビビンバ。
見た目は悪くないが全体的に冷たいビビンバ。
高隊長「いただきます。」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
硬いもやしをひたすら噛む。
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
高隊長「こめかみが痛いよ・・。」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
ロト「作らせといて文句を言うんじゃない。そんなはずはないだろう。どれどれ、ぱく。」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
ロト「しっかりした歯ごたえじゃないか。」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
高隊長「高山病より頭が痛いよ。」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
隊長「オレは顔全部が痛い。」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
ロト「確かになかなか切れないもやしだな。わかった、次回はビビンバは無しにしよう。」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
隊長「そうしてくれ。」
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。
ロト「そうする。」
黙々ともぐもぐしてると日が暮れた。
なんだろうこの無駄な時間の過ごし方は。
ほかには何にもやってないが暗くなったのでテントにこもるとしよう。
高隊長「さてと、宿題やってしまおうかな。」
そう、高隊長の仕事はここからなのだ。3連休分の大量の宿題をこの登山中に終わらせなければならないのだ。
隊長「早く終わらせろよ。」
高隊長「こんなにあるんだから今日一日で終わらすのは無理だわ。3日は掛かるわ。だって3連休分だからねぇ。」
隊長「ならば今日1日分はやっとけよ。」
高隊長「よーし片付けるぞ!」
ノートを広げてさっそく遠くを見つめる高隊長。
だろーな。
どーすんだよあと2日で。
つづく
・
<CRAZY隊>
あんぱん
ボルト
miKi-T
コロ助
かにちゃん
なみなみ
ケンケン
プロ
ロト
高隊長
隊長
2014 年 10 月 20 日