登れ! 山ガールうな ②乗鞍岳の上の巻
登山家ジョージ・マロリーは「あなたは何故、山に登るのか?」と聞かれて
「そこに山があるからだ」
と答えたらしいけど 私ならこう答えるわ
「そこに連れて行かれるからなの」ってね。
あ、申し遅れました。わたしはうな。
今朝目覚めたら長野にいたわけ。
寝てる間に630km移動してたの。信じられないわ全く・・。
いま乗鞍岳(3026m)に登るため、ほおのき平バスターミナルにいるわけ。
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最近調子に乗ってる幼隊長がアルプスデビューをするために難易度低めの山をチョイスしたらしいの。
ここからバスに乗って標高2700mの畳平って所に行くらしいわ。
曇ってるけど大丈夫なのかしら。
バスの出発まで時間があるからとりあえず朝食にするわ。
あちょっとぉぉぉ、食事中は撮らないでょ!
今回はアルプスデビューツアーということでマメンバーのみんなも来てるの。
6:00、あ、バスが来たようだわ。
じゃ畳平へ移動しましょ。
バスに揺られて50分。
気持ち悪くなったけど何とか持ちこたえてやったわ。
さっき食べたのは失敗だったかしら。
さあ下りるわよ。
なんなのこの視界の悪さは・・。
風も強いじゃない、そして寒いじゃない、いったいどこにたどり着いたの。
何でこんな所に来なきゃいけないのよ!
朝からやってられないわ・・。
とりあえず建物に入らせてもらうわよ。
こうなったら前向きに考えるしかないわ。
登れるものなら登ろうじゃないの。
大人たちはこれからどうするのか相談してるみたいね。
とりあえずここでしばらく天気の回復を待つということに決まったらしいわ。
ほんとに回復するのかしら。
1時間弱待機したけどあまり状況は変わらないようね。
このまま待ってても仕方ないので行けるところまで行くことに決まったようだわ。
ここから最高峰の剣ヶ峰までは往復3時間くらい掛かるらしいの。
途中に小屋もあるから室内で休憩できるらしいけど無事たどり着けるのかしら。
いよいよ出発の時間。
外に出たけどどっちを見ても何にも見えないじゃないの。
もーどうなってるのよここは。
私は運転手に背負われていくことにするわ。
じゃちょっとだけ進んでみましょう。
どこ歩いてるのかしら。
歩く意味あるのかしら。
真っ白なガスの中、中年に背負われてひたすら中年の後頭部を見つめるわたし・・。
なんなのよこれは!
なんにも面白くないわ!!
そして寒すぎるわ! もう引き返してちょうだい!!
歩いていた幼隊長もこれ以上は危険と判断。撤退を決めたようだわ。
しっかりアルプスの洗礼を受けさせてもらったわ。やっぱ簡単じゃないのね。
うどん食ってこの後の行動を検討することにするわ。
マメンバーの大人たちは最高峰剣ヶ峰を目指して進んだみたい。
無事だといいんだけど。
わたし達はみんなが戻ってくるのをここで待ってるのも退屈だから先にバスで駐車場まで下りることにするわ。
滞在時間わずか3時間。
630km水平移動して2700m垂直移動してうどん食っただけ。
・・全く意味が分からないわ。
あら、幼隊長はなんだか悔しそうね。
リベンジを誓っているのかしら。
え、登ってないからミニカーがゲットならずで悔しがってるですって?
・・男子の価値観はわたしには分からないわ。
わたし達がほおのきバスターミナル駐車場で待っていると昼過ぎにはマメンバーのみんなも下りてきたの。
みんな悪天の中、無事登頂したらしいわ。
最後は雨も降ってきて大変だったんだって。
やっぱりわたしは行かなくて正解だったわ。
さすが大人ね。
この日は結局ずっと雨。
このあたりでテント泊を予定してたわたしたちだけど雨のテント泊は大嫌いなの。
だから晴れている場所に移動することにしたわ。
運転手が天気予報と地図を確認しながら探しに探すこと30分。
やっと見つけたキャンプ場へみんなで移動開始したの。
で、その場所は・・鈴鹿サーキットファミリーキャンプ場フリーサイトだって。
この人達ってとんでもなく遊牧民なのね・・。
つづく
2015.7.19
・
<参加者>
ホリック
あっち
名人
黒ひげ
ボルト
かめ
ほっしー
ロト
ひとみさん
うな
飯使い
幼隊長
隊長
2015 年 10 月 6 日