ツアー&イベント レポート


2016.7.17-18 アルプスビギナーズクラス 木曽駒ヶ岳③

活動記録

前回②の続き>>

 

ほぼ1日降り続けた雨の中、

山小屋&テントで怠惰で退屈でグダグダな愉快で楽しい充実した時間を過ごしたまめ登山部御一行!!

 

果たして、最終日はおてんとさまから祝福され、満足なトレッキングができたのでしょうか?

 

 


 

 

 

2016/07/18

03:40@テント(晴)

何度目かの目覚め。

 

ここで暗闇の中、起きた後の事を考えてみる。

雨は完全に上がっているっぽい。

靴下を履かなければならない。

替えの靴下はもって来てない。

しかし、テントの片隅に脱ぎっぱなしにされた靴下はしっとりと湿ってる。

うーん、裸足で登山靴直履き登山は気持悪すぎる…

 

小屋にストーブがあったのを思い出した。

濡れた靴下を持って、裸足で登山靴を履き、小屋に向かう。

 

 

 

 

03:50@頂上山荘(晴)

消灯された休憩室のストーブの前で濡れた靴下をもって、ボケっとしているとご来光をみようとする登山者達が何人も準備を始めていた。

 

そんなことより靴下を乾かすことが自分にとって最重要課題だったので、燃える寸前まで靴下をストーブに近づけることに没頭する。

 

そうしていたら、まめ登山部の人々が順番に起きてきた。

どうやら、まめ登山部の面々もご来光を駒ヶ岳の山頂から見る話しになっているらしい。

 

そんなことは露知らずの自分。

あのままテントで5度寝していたら、置いて行かれるとこだった…

そのことを認識すると、急に眼が覚めて、靴下の乾きも完全でないまま、靴下と登山靴を履いて、テントに戻り、眼鏡をかけ登山の準備をして、また小屋まで戻る。

 

 

 

04:00@頂上山荘(晴)

夜明け前、ヘッドランプをつけて頂上山荘前に集合する。

ご来光希望メンバーが揃ったとこで、いざ駒ヶ岳山頂へ出発。

 

どうやら、登りながら話を聞いていると、ノーディーくんは独りですでに夜中に駒ヶ岳山頂まで行って降りてきたみたいだ。

そのあと、小屋の皆を起こして、駒ヶ岳の頂上までご来光を見に行こうと提案したらしい。

最近、山陽勢で流行の兆しのある深夜徘徊をこんな岩がゴロゴロしている山で行うとは信じられない…

しかし、その流れのお陰でご来光を見逃さずに済んだので感謝する。

 

IMG_0026

寝ぼけ眼をこすりながら、月・星の光とヘッドランプを頼りに、リーダー黒ひげの後をついて登っていると少しづつ目も覚めてきた。

 

 

 

 

04:30@駒ヶ岳山頂(晴)

標高2956mに到着。

風は結構強く吹いているが、完全に晴れそうな雰囲気だ。

東の空が少しづつ白み始めていた。

 

頂上はほぼ360度のパノラマだ!

神社があったりして、だだっ広く見晴らしも最高にいい。

足元には雲海が広がっている。

 

しばらく、うろうろした後、ご来光を見るためのポジションを確保して、皆でおてんとう様が登ってくるのを強い風に吹かれながら待つ。

昨日雨で登れなかったせいもあってか、皆神妙な面持ちで、黙って東の空を眺めている。

15分ぐらいしたら、眩い赤い光が雲の切れ目から見え始める。

 sunrise1

 

なんか涙が出そうになってきた。

しかし、隣の黒ひげ氏に気づかれたら、容赦ないツッコミを入れられそうな予感がしたので、グっと堪える。

 

赤い細長い光が徐々に黄金色に変わり、神々しい山々の稜線を照らし始める。

sunrise2

 

これがアルプスの魅力なのか…

言葉もない…

 

昨日の雨の中の白いモヤしか見えないトレッキング・不慣れな雨の中のテント設営・退屈な時間潰しのことなど一瞬でどうでも良くなった。

 

皆、満足気な表情だ。

写真撮影をした後、感慨に浸りながら下山を開始する。

 

 

 

 

05:00@テント

小屋組は山荘に戻り、朝食。

テント組はテントの前で、各自朝食。

 

自分はマルタイ山の棒ラーメンを食べる。

ramen

しかし、バーナーのガスが切れたので、遊びに来ていたミミックさんがタバコに火をつけるために持っていたバーナーを拝借して、お湯を沸かす。

 

↓ちなみに、小屋泊班の山荘提供の朝食

20160717_200539644_iOS

 

食後、テント撤収作業。

あんまり時間がなかったので、先に終わらせていたノーディーくんに手伝ってもらう。

 

 

 

06:00@頂上山荘(晴)

木曽駒ヶ岳 _6967

山荘前に全員集合!

昨日と同じルートを辿って、宝剣岳への分岐のある乗越浄土の山小屋”宝剣山荘”まで皆で向かう。

 

 

 

06:25@中岳(晴)

昨日に続き、再度中岳へ、到着。

IMG_0072

しかし、天気が良かったので、昨日とは全然違う景観が待っていた。

昨日はスルーしたが、ここで小休止する。

爽やかな朝とアルプスの絶景を皆で堪能する。

 

 

 

06:45@乗越浄土(晴)

norikoshi

到着。

ここで2班に分かれる。

★宝剣班(宝剣岳へ向かう)

黒ひげ / コブラ / アウディ / マダム / ともち / ミミック / ノーディー / 4本

 

★直帰班(直接、千畳敷ロープウェイ駅へ向かう)

ルーシー / チタン / くろ / あい / のぶさん

 

宝剣班は、マダムさんの口効きで山小屋”宝剣山荘”に荷物を置かせてもらって、登ることに。

それぞれ身軽になって、準備完了!

いざ、出発!

・・・

 

あれ?

チョイワルオヤジがいない…

 

しばらく、待っていると下山した方から戻ってきて、

“カメラのケースを落としたみたいで、探しに行くから、自分は宝剣岳キャンセルするわ。”

そしたら、偶然通りがかりの眼鏡をかけたアーリア人系の登山者が、

“カメラのケースさっき登山道で見つけて、横のロープの支柱に引っ掛けといたよ”

と教えてくれた。

 

それを聞いたアウディさんが鎖骨を骨折しているとは思えない軽い足取りで登山道を再度引き返した。

しばらく待っていると、カメラケースをもったチョイワルオヤジがヒョイヒョイと戻ってきた。

 

そこから、気を取り直して再出発!

リーダー黒ひげの後を慎重に足場を確かめながら追従。

IMG_0076

 

難所だと以前から脅かされていた宝剣岳。

登ってみると足場も結構しっかりしているし、鎖もガッチリ設置されていて、気をつければそんなに怖くない。

でも、さすがに頂上にそびえたつ最高峰の岩に登る勇気はなかった…

 IMG_0083

 

 

皆で写真をとったり、今日の天気の幸運を称えあったりする。

木曽駒ヶ岳 _1946

その間、自分はタバコを燻らす…

今年、最高に旨い1本であった。

 

降りるのも思ったより、怖くなかった。

木曽駒ヶ岳 _983

 

途中、リーダー黒ひげよりノーディーくんが手と足の運び方の指導を受けていたが、なんとか無事降りることができた。

 

みんなで山小屋に戻り、小休止して、美しい景色に感動しつつ、千畳敷へ向かう。

 IMG_0086 (2)

 

 

 

08:15@千畳敷ロープウェイ駅

単独で到着。

剣ケ池に向かう分岐で自分だけ宝剣班本体と別れて、千畳敷ロープウェイ駅に直接向かう。

宝剣班の本体は、昨日行った千畳敷カール&剣ケ池に向かった。

実は、トイレに行きたかったのが単独行動の理由です。

 

直接班の面々が休憩所のイスに座り、休憩していた。

自分も”モナ王”を売店でゲットして、イスに座りながら食べ、下山して来た道を眺める。

しかし、ここも昨日とは打って変わって、素晴らしい眺望だ!

 

ルーシーさんが出発前、頭が少し痛いと言っていたので、

様子を聞くと、

まだ少し痛いそうだ。

宝剣岳に来なかったのも、それが理由か聞いたら、

それもあるし、直接班のフォローの意味もあるとのこと。

うーん、やっぱり、この男は大人だなぁと感心した。

 

 

 

08:40@千畳敷ロープウェイ駅

しばらく日陰からアルプスの雄姿を眺めていると、宝剣班の本体も戻ってきた。

 

やはり、千畳敷カールも剣ケ池も昨日とは打って変わって、景観が素晴らしかったみたいだ…

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“行けば良かったかなぁ…”と少し惜しい気がした…

 

 

降りてきたメンバーが各々ソフトクリーム等を食べ、小休止。

ロープウェイの時間が迫ってきたので、皆下山準備する。

せっかくの天気なのでもう少し歩きたい衝動に駆られるが、後ろ髪をひかれる思いで下山…

 

 

 

09:00@千畳敷ロープウェイ駅

帰りのロープウェイが到着したので、ザックを肩から降ろし、乗込む。

行きと違って、帰りはだいぶ搭乗する人も少なかった。

7分間空中で揺られながら、目前にある駒ケ根市の景観を眺める。

 

 

 

09:10@しらび平ロープウェイ駅

全員無事到着。

マダムさんがバスの係の人に団体扱いの処理をお願いする。

バスを待っている間にルーシーさんがミミックさんより頭痛薬をもらって服用。

こっからさらにバスにのってバスセンターまで向かう。

 

 

 

09:50@菅の台バスセンター

バスの中で今後の段取りを打ち合わせ。

到着。

駐車場でルーシー号まで行って、登山靴をサンダルに着替え、開放感を味わう。

2台に便乗して、こまくさの湯という温泉に向かう。

 

 

 

10:05@こまくさの湯

到着。

マダムさん&アウディさんのアダルトチームが知恵を働かせてくれて、回数券を購入し、定価より\80安く、¥530で入浴できた。

 

昨日から履いているサポートタイツを脱いで、タオルを持って、いざ入浴。

 

露天風呂で、皆と今日の昼メシとか黒ひげ氏の体重の話をする。

 

自分は1カ月前からスマホのアプリで黒ひげ氏のランニングを監視し、ダイエットの手伝いをしている。

だから、彼の体重は私にとっても非常に気になる事項のひとつなのである。

風呂上りに脱衣所で彼の体重を計ることを提案する。

 

いざ、体重計に彼が乗ってみると、先週より2㎏増えていた…

まぁ、昨日雨だったし、今日の登山も運動量自体は大したことないので、しょうがない…

 

風呂から出て、チタン号とルーシー号がそれぞれ別の場所へ昼食へ向かう。

 

 

 

11:10@きらく

駒ケ根の名物を調べたら、そばとソースかつ丼だった。

そばは、長野ツアーや福井ツアーで食べたので、ソースかつ丼をしばくことに決める。

 

食べログでチェックすると”きらく”という店が人気みたいなので、素直に従い、入店。

時間が早かったので、並ばずになんとか入店できた。

 

男性陣は、上ソースかつ丼・女性陣は、ソースかつ丼を注文。

腹をすかせて、ソースかつ丼が運ばれてくるのを待つがなかなか来ない。

 

注文から35分ぐらいして、一挙に6人前やって来た。

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皆カツの厚さに驚きながら、食す。

満足感に充たされ、次の待合わせまであまり時間がないので、店を後にする。

 

 

 

12:30@駒ヶ岳SA

ここで隊長号とチタン号と再度合流。

 

隊長たちとあって、話を聞くと、やはり昨日は下山した後も、雨に祟られ、美ヶ原にいっても何も見えなかったらしい。

結構我々と同様、時間を持て余したみたいだ。

 

今日美ヶ原に改めて行くと素晴らしい眺望に出会えたみたいだ。

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そういう話をしているうちにSAのコンビニで買った昼飯を光の速さでたいらげ、

“じゃ、次は西宮名塩で清算するんで、よろしく!”

と言って、風のように去って行った…

この人はなんでこんなに生き急ぐんだろうといつもの疑問が頭をよぎった…

 

 

 

17:00@西宮名塩SA

隊長号は16:30に到着、SAのレストランで先行して飯を食っている。

チタン号とルーシー号も一応時間通りに到着。

 

ここで隊長の指示のもと清算を済ませ、集合写真をとり、解散となった。

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岡山組は全員、チタン号のお世話になることになり、美作追分PAまで送ってもらう。

 

隊長と広島組とお別れをする。

 

そして、この長いようでアッという間の木曽駒ヶ岳ツアーが終了するのであったとさ!

 

おしまい!!

 

(Special Thanks to ともち、コブラ、チタン、みみっく、ルーシー for photos)

 

 

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