ツアー&イベント レポート


ズゴッくんといっしょ~雪の琴引編

ロトの冒険

「ロトくん、最近壁ばっかり登ってんじゃないの?」

(何を唐突に。)どうしたんですか、急に?

「質問を質問で返さない!」

(時々正論言いいやがるな。)スミマセン。

「久々に、行くよ。」

 は?行くってどちらへ?

「僕が行くっていったらあそこしかないでしょう。」

(待てよ、このやりとりどこかで・・・)

「琴引山行くしかないでしょう!!」

というわけで久々にズゴっくんと行ってきました。

 

琴引フォレストパークへやってきた我々。

 

「ロトくん、リフトがあるよ、リフト。

 あれ使って上がれば楽チンだよう!」

 ここまで来てズルっこはなしです。さ、行きますよ。

 

ぶつぶつ言うズゴっくんをなだめすかして

なんとか第3リフトの終点までたどり着いた。

ここからは、すぐ西側にある尾根を登っていく。

最初は楽しい尾根歩き。

二人の間になんとなく楽勝モードが漂ったのだが

標高750メートルを過ぎると事態は一変する。

 

「ロトくん、これは、壁かい?」

 そうですね、

ボルダリングならスラブ壁って言いますね。

 

果敢に挑むも3歩進んで4歩ずり落ちる琴引スラブ。

直登は無理そうなので、小さくトラバースを繰り返す。

 

「ロトくん、勇気ある撤退って言葉を知ってる?」

 ハア!?何寝言言ってんすか!

 さっさと進みなさいよさっさと!

 

標高にして50メートルほど上がると

琴引スラブは終わった。

そこからは再び快適な尾根歩きとなり

二人の間に流れたイヤな空気は

あっという間に霧散した。

普段歩くことのない琴引の森には、

新鮮な発見がたくさんある。

 

「ロトくんロトくん!あれ見てよあれ!」

 おお、何かいいですねあれ。

 

ズゴっくんの示す先には

立派なブナが隣り合って伸びていた。

「シシ神さまの角っぽくないかい、ロトくん。」

(ジブリネタまで使えんのか。)まあ、賛成です。

 

その後も心地よい晴天の中、

気持ちのよい稜線歩きが続く。

やがて、正規の登山ルートにぶつかり、

山頂直下の広場までやってきた。

 

「そうだロトくん、あれをしたいんだがいいかね?」

あれってなんです?

「よおし、見てなさいよ、

 うおおおおおお、とりゃああああああ!」

「ふおおおおおお、楽しい、これ楽しいわ!」

 

そのあと少し歩いて、琴引山山頂に到着した。

こんもりと盛り上がった山頂は

ほかの季節にはない冬ならではの

琴引の新鮮な一面で、何かグッときた。

 

 さ、記念撮影しますよ。

「カッチョよく撮ってくれたまえよ!」

 さあ、おりますよ。

 

下山は第1リフトをめがけて進むことにした。

その道中も

凍りついた社があり

いつか見た懐かしい風景が

時々出てきたりと

飽きることがなかった。

 

「いやあロトくん、楽しかったねえ

 また連れてきてくれ給えよ!」

 はいはい、また行きましょうね。

おしまい

 

 

 

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