ツアー&イベント レポート


ズモキタ調査隊が行く!【一里塚/高尾山ルート】その2

ツアー登山 活動記録

出雲北山全縦走を目指す今回の調査。

天気のよい平日、独りで挑むこととなった。

まずは日御碕の中山地区にある

一里塚を目指すのだ!

 

古くは鷺浦と日御碕を結び、

多くの人が往来したであろう中山旧道。

ほぼ山中を行くその街道にあって、

大きく開けた一里塚は

人々にほっと一息つかせたに違いない。

その一里塚から西へ

しばらく進んだ林道の中ほどに、

あたりを付けていた谷がある。

 

そこから高尾トンネルの上を通って

高尾山までの道を探るのが今回のミッションだ。

 

谷の入口に立ってみると、

ピンク色のテープがひらひらと

たなびいているのが見えた。

そう、これはもちろん地籍調査隊によるものだ。

 

地籍調査隊をご存じない方に少し説明を。

 

土地の境界を定かにすべく

そこが決して人の通ることのない

山野であっても

草を刈り、深く分け入り測量し

さらに奥へと進んでいくという

職業的藪コギストなのである!

 

という彼らの痕跡がひらひらする谷へ進入する。

谷筋はほぼ真っすぐ北に伸びており

水もほぼなくなんとなく道っぽいので

そのまま谷に沿って歩いてしまいたくなるのだが

それは安易というものである。

左の斜面に取り付き北を目指しつつ

高度を上げていくのが正解だ。

谷を上がっても行けなくはないが、

とんでもない斜面を下る羽目になり

後悔するので行かないほうがいい。

 

左の斜面に取り付くと、

ひらひらピンクの地籍テープではなく

一本の木に赤テープが

ぐりぐりぐりぐりと巻付けてあるのを発見する。

それは昨日今日巻いたようなものじゃなく

かなり年季が入っているシロモノだ。

そしてこの赤テープのことを、私はよく知っている。

 

もうピンと来た方もいるだろう。

そう、あの御方の手によるものと見て間違いない。

ここはすでに未踏のルートではなく、

確かに高尾山へ続く天空の道だと確信した瞬間である。

 

そうとわかれば話は早い。

赤テープを辿り高度を上げると平坦地に出た。

そこからは北に向けて谷が下がっており、

左手には少ピークがある。

その平坦地の赤テープは

道が二通りあることを示していた。

 

一つはそのまま谷を下がる道、

もう一つは少ピークを目指す道である。

迷うことなく谷ルートを選ぶ。

 

谷筋にも赤テープは続く。

続いて続いて調子よく谷を下ると道路に出た。

高尾トンネルの鷺側入り口に

到着してしまったではないか!

 

なるほど、その先を見ると、

トンネルの上へ続くコンクリ階段のたもとに

「宇龍道」と道標が掲げられている。

確かにこれも間違いではないが、

トンネルの上を歩くという

子供じみた浪漫をしないではいられない。

 

まあいい、まだ時間はたっぷりある。

もと来た道を引き返し、

トンネルへの道を探ることにする。

つづく

 

この季節、山の谷を歩くと聞こえる蛙の声。

姿もなく鳴く奴らの正体は

やっぱり蛙でした!

山に住むアカガエルだそうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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