新たなる幕開け
剣を新調しようと、とある市場にやってきた。
ここはだいたい何でも100Gで買える激安市場だ。
武器屋を目指して歩いていると、
不思議な声が聞こえはじめたのだった・・・。
(勇者よ~、勇者ロトよ~)
声はすれども姿は見えない。
都合のいい展開であるらしい。
(勇者よ~、こっちだ~) という声に導かれ進むと、
「ここだ~、勇者よ~」
えっ!へび…、まさかサダ王…!?
するとそのヘビが話し出した。
「勇者よ、ワシじゃ、竜王じゃ。」
え、でもあなた、へび・・・
「驚くのも無理はない。 かつてお前と剣を交えた
あの頃の姿とは全く違うからのう。」
ええ、今はすっかりただのへびですやん。
竜王は語り出した。
まるで学校の校長先生のようにやたら長い、
竜王の話を要約すると言いたかったのは次の二つ。
各地の竜王に身体をもがれ、
ヘビの様な姿にされてしまったこと。
それぞれの竜王からパーツを取り戻せば
元の姿にもどれること。
…どっかで聞いたことのあるような話じゃないすか、
それは大変ですね~、じゃ、僕はこれで…。
「ちょ、待ってよ~、ね~、キミ勇者だよね~?」
「困っている人を見捨ててはおけない
今年年男の勇者だよね~?」
うっ…、竜王のくせに勇者を頼るなどとッ!
こいつ、プライドってもんはないのか、辰年なのに!?
「頼むよ~、ロトちゃ~ん、辰年だしさ~、今年中に、ねっ?」
馴れ馴れしいが、まあ、しょうがない。
年男だし、辰年だし、今年中に助けてやるか。
こうして各地の竜王をさがす旅が始まったのだった。
『竜王どこでしょう?』近日公開!
竜王さまお買い上げ、ありがとうございました~。
2012 年 1 月 27 日