万葉の山へたまたま登山 2011.12
何なんあの文字は?
興味をそそられるがそこは本来の目的地ではない。
もちろん、行くつもりなどなかったのだが…。
[googlemap lat=”34.30515867330675″ lng=”132.7829933166504″ align=”undefined” width=”300px” height=”150px” zoom=”12″ type=”G_NORMAL_MAP”]34.305159,132.782993[/googlemap]
安芸津港に行ったのは他でもない。
七々見山に登るべく、フェリーで島に渡るためだった。
フェリー乗り場にはもちろん時刻表があって、
それを覗きこむと同時に係員の叔父さんから声がかかった。
「お客さん、あと二時間待ちだで。」と。
・
元来詰めの甘いワタクシは、
こういった小旅行では更に詰めが甘さを増す。
かっちりとした計画も良いには良いのだ。
寧ろ、それが普通なんじゃないかなと思う。
しかし、私のモットーは臨機応変なのである。
これは「いきあたりばったり」と読む。
つまり、
フェリーがどこから出るかは調べていたのだけど、
何時に出るかは調べてなかったのだ!
行けばあるだろうぐらいにしか
考えてなかったのが正直なところだ。
・
「何だって?二時間も待たされるだと?
なんてこった!! 」
という反応が普通。しかし私は、
「何だって?二時間も待たされるだと?
よっしゃ、あの漢字の山に行けるがな!!」
私の周りで数頭の馬と鹿がワルツを踊りだした。
さっそくiPhoneをゴソゴソかまって道を調べる。
経路をセットして出発進行!
15分ほどで目的地にたどり着いた。
デカデカと看板が掲げてあるここが登山口。
どうやらここは造園屋さんの私有地のようだ。
近くの空き地に車を止めて、登山開始である。
造園屋さんに出会ったらすかさず挨拶をすべく
意味もなくニコニコと笑顔を振りまき歩いていたのだが、
てくてくと道なりに進むと
わりとあっさり山頂に到着した。
しかし山頂に着くのが今回の目的ではない!
今回の目的はあくまであの漢字を感じることなのだ。
というわけで、港からみえた斜面に移動すると、
なるほど、
いくつものライトなボックスが整然と並べられている。
よし、漢字を感じる作業開始!
うおりゃああとライトに沿って歩く歩く歩く。
GPS信号を拾うべく歩く歩く歩く。
そしてその成果がこれだッ!!
思ったより地味な結果に意気消沈・・・。
☆参加者☆
ロト
★山データ★
灘山(ナダヤマ)
標高:264.9m
所在地:広島県東広島市安芸津町風早
別名、保野山ともいい
山腹にある漢字の「万」は万葉集の万である。
我が故に 妹嘆くらし 風早の
浦の沖辺に 霧たなびけり
(マイハニーが悲しんでいるぜ、
沖に立ち込める霧がその証拠なのさ。)
という歌にちなみ平成元年に作られたもので
縦110m、幅58mのこの巨大な文字は
盆暮れ正月などの節目に点灯されるということである。
山頂からは牡蠣イカダがよく見える。
2012 年 4 月 28 日