2012.4.22 先崖!!豆塾 鯛ノ巣~大万木~琴引縦走
第一回
今回は豆塾名物 「二十鬼路縦走!!」
さぞかし大勢の塾生が集まると思いきや・・
参加者はたったの3名。
馬鹿もんがぁぁぁぁぁぁぁ!!
塾長の怒鳴り声が鳴り響く朝、
6:30に鯛ノ巣山登山口駐車場に集合した塾生たち。
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今日の天気は、降水量 1mm/h、風速 14m/h、風向き 南東。
なんて強い風なんだ・・。
おそらく塾長の仕業だろう。
ここから20km以上先のゴールを目指す今回の山行。
普通なら一泊するこのロングコースを日帰りで無事踏破できるのだろうか。
気合を入れて歩いていこう。
雨はほとんど降ってないがレインウェアを着込み出発。
まずは舗装道路を歩き山道登山口を目指す。
6:37、登山口到着。
熊注意の看板が登山口の目印だ。
もちろん対策済み。
先頭のケンケンは熊鈴をぶら下げ、リンリン言わしながら歩いていく。
万が一、襲いかかってきた場合の武器も用意しているらしい。
列の真ん中の初参加たての戦闘力は不明だが、ストック2本で迎撃してくれるだろう。
最後尾の隊長はカメラをすぐに構え、決定的瞬間を撮影する準備OKだ。
隊列を整え山道に入る。
足元は濡れているので滑りやすい。
気をつけながらもペースは落とさず進む。
20分ほど歩くとこうもり岩直下の急坂に出た。
この山の最難関箇所だ。
ここで息が上がるようでは先が思いやられる。
余裕を持って登り切ると、目の前にこうもり岩出現。
ここを左に回りこむ。
第一残雪だ。
やはりあったか・・。この先も残雪が続くのだろうか。
7:29、鯛ノ巣山(タイノスヤマ 1026.4m 三等)到着。
いいペースだ。
視界良好、風強し。
さすが風速14m/h(予報)。体感的には台風並だ。
今までは北斜面を上がってきたので風は受けなかったが、
この先の稜線歩きはかなりの暴風を覚悟しなければならないようだ。
山頂では給水だけ済ませすぐに出発。先を急ぐ。
鉄道高架下のような風の音でケンケンの鈴の音はまったく聞こえない。
熊対策はもろくも崩れてしまった。
おそらくこれだけ騒々しければ熊も出てこないだろう。(本当か?)
写真では伝わらないがとにかく風は強い。
しかしこの風のおかげで汗はすぐに乾き、逆に快適だったりするのだ。
左手には山頂を隠した(吉田)毛無山と、その左に猿政山が見えた。
この縦走路はもっと地味な道かと想像してたが実に眺めがいい。
樹林帯を進んでいく。
この辺りも葉が付けばはかなり美しい道になるだろう。
8:28、鉄屋山(テツヤサン 1051.5m 三等)通過。
縦走路上にある山で、特に山名版は無いようだ。
次の毛無山を目指し進む。
鞍部の芦谷分れを通過。
「分れ」と言ってもほかに分岐道は見当たらない。廃道になったのかも。
さらに進んでいくと、
8:48、毛無山(ケナシヤマ 1062m 二等)到着。
なかなかいいペースで来れたのでここで小休止。
振り返ると鯛ノ巣山が見える。
中央のこんもりした山が鯛ノ巣
ここまでで全体の1/4位歩いただろうか。
まだ先は長い。
5分ほどの休憩で毛無山を出発。
やがて大万木山が大きく見えてきた。
山頂付近は見事に残雪・・ペースダウンは必至だな。
9:11、毛無山展望台。
遮る物がないので風が強い展望台。
天気がよければいい場所なんだろうけど・・先を急ぐ。
階段を下ると、
東屋に出た。
ここの辺りが新生坊展望台。
すぐ下は毛無山駐車場になっている。
ここが車で来れる=エスケープポイントに設定した場所だ。
もちろんリタイアはしないので前進。
ここで登山道は一旦途切れる。
舗装道路を歩いて大万木山へ続く登山道を捜す。
案内板の横を奥へ進むと、
右面に登山口があった。
いきなりの急斜面だが入ってみよう。
アップダウンを繰り返しながら進んでいくと、右手に車道が見えてきた。
同じ方向に伸びる車道を通れば楽だという事は分かっている。
だが我々は豆塾生。山道を歩かなければならないのだ。
9:52、地蔵尊展望台到着。
ここで大万木山登山道(滝見コース)に合流する。
ここから山頂を目指し登っていく。
10分ほど登っていくと、いよいよ残雪地帯に突入だ。
登山道は完全にロスト。
地図と赤テープを頼りに山頂を目指すが、足元の悪さと疲れでペースダウンしてしまった。
残雪地帯を歩くこと20分、
ようやく前方に避難小屋が見えてきた。
さすがに疲れた。
10:26、山頂避難小屋。
ここで昼食を取り、体力回復だ。
強風の中、ここまで歩き続けて約4時間。
疲れは出てきたものの、まだまだ歩ける体力は残っている。
出来れば最後までこのペースで歩きたいものだ。
現在、全工程の半分弱(約10km)。予想タイムよりも20分ほど速いペース。
後半もがんばろう。
10:51、避難小屋出発。
すぐに大万木山(オオヨロギサン 1218m 二等)山頂に到着だ。
登山道はここから下り。雪も少ないようなのでペースを上げていこう。
11:06、縦走路と渓谷コースの分岐点通過。
足元の雪は完全になくなった。
順調に歩いていく。
ただし依然風は強く、
相変わらず横分け状態のままだが・・。
舗装道路が見えてきた。
この辺りも道路が平行に伸びている。
車道を歩けば楽だか(実際そっちを選ぶ人が多い)、
我々は豆塾生。
山道歩きが鉄則なのだ。
アップダウンを繰り返し、
ようやく峠が見えてきた。
11:57、草峠通過。
ここは車道を横切らなければならない。
このまま車道を歩けば楽だが・・
また山道に入る。
縦走路上のピークを越え、
急な階段を下っていくと、
12:16、和恵展望台到着。
ここが最後のエスケープポイントだ。(車道を歩けばここまで来れる)
ここまでで6時間弱歩いてきた。
さすがに疲れが・・。
膝も痛み出したのでここで小休止。
ケンケンはサポーター装着。
たても疲労の色がうかがえる。
もちろん私も疲れてきた。
雨が降っていればここでリタイヤだっただろうな・・。
12:30、小休止ののち、3時間後のゴールを目指して出発。
振り返るとガスに覆われる大万木山が遠くに見えた。
ここまでよく歩いてきたと実感する。
今までの歩きを無駄には出来ないな・・最後まで気力で前進だ。
12:53、草ノ城山(クサノジョウサン 976.4m 三等)通過。
残る山は前方に見える琴引山のみだ。
しかしあと少しに見えてまだまだ遠い・・。
あと2時間はかかるだろう。
とにかく前へ歩くしかない。
13:51、琴引別れ。
ここを右に折れ、前方に見える琴引山を目指す。
ここから鞍部へと長い下りが待っている。
下りは楽だと言いたいところだが、疲労と膝の痛みで思うように下れない。
とにかく膝が曲がらない。
既にヒザ神と化している・・。(←意味分からない人は検索!!)
鞍部を通過し、20分ほど登り返すと、
14:21、山頂直下の広場に到着した。
このまま下ることも出来るが、山頂を踏まなければ豆塾の名が廃る。
疲れた体に鞭打って山頂へと向かう。
14:26、琴引山(弥山)(コトビキサン(ミセン) 1013.4m 二等)。
ここまで8時間、やっとたどり着いた。
疲労度も大きいが、それを上回る達成感!!
しばらく余韻に浸ろう。
自然と頭の中も真っ白になっていく・・。
14:34、下山開始。
重い足を引きずりながら麓のスキー場へと下っていく。
ようやく風も治まって来た。
塾長も認めてくれたのだろう。
15:14、スキー場入口まで下りゴール。
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みごとに全員無事踏破達成!!
タイムは8時間45分。
これが早いか遅いかはよく分からないが、我々は満足だ。
これが己の限界なのだから。
心底疲れたこのロングコース。
確実にレベルアップにつながったはずだ。
だがもう二度と歩きたくない・・。
あ、塾長のお出迎えだ。
一言お言葉を下さるようだ。
きっとほめてくれることだろう。
「ワシが豆塾塾長、江田豆 平八であーる!」
塾長より最高のほめ言葉をいただいたところで今回の豆塾は終了だ。
己の限界を試す
次の開催はいつの日か・・
求むチャレンジャー!!
・
塾生
たて new
ケンケン
隊長
2012 年 4 月 27 日