トムラウシ山 (北海道,2141M ) 2010年7月20日
前夜まで降っていた雨は明け方には止んでいました。朝3時起床。身支度を整えて国民宿舎を出発です。他の登山客も続々と出発して行きます。
短縮登山口の駐車場は思っていたより遙かに広く、30台は停められそうでした。
4時11分、短縮登山口出発。平均年齢60歳超のパーティーだし、長丁場なのでばてないようにゆっくりです。本日山頂を目指すのは、6名。残り3名は行けるところまで行って引き返す予定です。
5時25分、カムイ天上。天上と言いながら、特に眺望が開けているわけではありません。
この先から登山道は新道になります。以前の登山道は渡河が多く、事故が多発したので、新しい道を作ったそうです。以前よりも多少時間はかかりますが、渡河は1カ所になりました。
道は予想通りドロドロです。これのどこに足を置けと?と言う場所が何度も出てきます。気をつけていても滑って、何度か泥の中に足を突っ込みました。靴もスパッツも泥だらけです。後ろを歩いていた知らないおっちゃんが、奥さんに向かって怒っていました。
「これは登山道じゃない!田んぼだ!」
そうかもしれないけど、田んぼよりは浅いよね。
途中で足を置く場所を考えるのが本気で嫌になりました。今日の天気でこの状態だったら、昨日雨の中を登った人達はどんな目に遭ったのか・・・。
7時5分、コマドリ沢分岐到着(旧道と合流)。ここが唯一の渡河地点です。この手前で100メートルほど一気に下りました。帰りの登り返しが恐ろしいです(← 本当にきつかった)。
登山道はこの後から石と岩がメインになるので、ドロドロ道はここまでです。
雪渓は予想していたよりも小さく、持ってきていたアイゼンを装着するまででもありませんでした。1週間前だったら必要だったのかもしれないけど。雪渓の上を通る風が冷たくて心地よいです。
このあたりから花が増えてきます。北アルプスあたりを歩いている気分になります。
コマクサ
ツガザクラ・・・だっけ?
よく見る花ですが、名前忘れました。
8時丁度、前トム平到着。いきなり風が強くなり、寒くて仕方ありません。全員雨具のを着込みました(写真に写っているのは全く無関係の人達です)。
誰も名前を知らなかった花。ものすごく小さいです。
リンドウの仲間であることだけは間違いないでしょう。
ガスって視界が悪いので、道を確認中(GPS持参してます)。
トムラウシ公園。
幻想的です。あちこちに花が咲いていて、うん、たしかに公園だ。
稜線へ上がる手前も花畑です。晴れていたらすごいんだろうなぁ。
トムラウシ山頂はまだガスで見えません。ここで最後の休憩を取りました。
ここからひたすら岩場の登りです。時折、耐風姿勢を取らなくてはならないほど強い風が吹きます。風が無いと意外と暖かいのですが・・・。
10時20分。ようやくトムラウシ山頂。6時間10分かかりました。でも、全員無事登頂王。おめでとー!
しかし、眺望はゼロです。ゼロ!寒いので、証拠写真を撮ったら即撤退。
10時32分、下山開始。
稜線から少し下ったあたりで晴れてきました。トムラウシ山頂は相変わらずガスの中ですが・・・旭岳方面が見えます。
ガスの中だったトムラウシ公園もこの通り。そうか、こんなところだったのか!
登ってる時には、こんな花が咲いていたのも気づきませんでした。もちろん名前は知りません。
もちろんこの花も見落とし。
下山は足を動かすのが精一杯だったので、あまり写真は撮れませんでした。と言うか、同じコースをピストンだったので、つまらなくて撮らなかったんですけど。
太陽が出たせいか、泥道は登っている時よりもかなりマシでした。でも、何度かはまりました。
午後3時22分、短縮登山口到着。
合計11時間10分の山行でした。感想はですね・・・とにかく、長い!これに尽きます。泥道じゃなかったらもう少し早く登れたのかもしれませんが、快晴だったらそれはそれで凄く暑いんじゃないかと思います。いずれにせよ体力がいります。水は合計で3リットル持って登りましたが、500ミリリットルほどしか残りませんでした。途中に水場はありますが、気分的には煮沸しないと嫌な感じ。
今度は、お天気(←これ大事)の時に旭岳から縦走してみたいなと思いました。
2010 年 7 月 25 日
素晴らしい!!さすがプロ
羨ましすぎる!!
北海道の山は楽しいですよ~。
島根からは遠いけど。