2010.10.31 吉田毛無山
数日前から雨が降らないか心配でしたが、なんとか濡れずに鯛ノ巣山の
山頂にたどり着くことが出来ました。
無事登頂したのが運の尽きで、思い浮かべていた下山に失敗し、
なぜか吉田毛無山にたどり着くとは誰も想像していませんでした…。
吉田毛無山は雲南市吉田町にあります。その昔たたら製鉄がとても盛んだった場所であり、
かつてそれを支配した、「日本一の山林王」田部家の本拠地でもあります。
[googlemap lat=”35.101519863857156″ lng=”132.87355810403824″ width=”300px” height=”150px” zoom=”12″ type=”G_NORMAL_MAP”]島根県仁多郡奥出雲町[/googlemap]
12:20 鯛ノ巣山山頂を出発。少し前に出会った三次市の登山グループの方に聞くと、
僕らが歩いてきたコースとは違うコースから登ってきたらしい。
今はまだお昼過ぎ。登ってきた同じコースをだいたい1時間くらいかかて降りても、
下山時間はだいたい13:30くらい。少し遠回りしても時間は心配ないだろう。
そのルートはご年配の登山グループが3時間で登ってこられたコース。
僕らはせいぜい2時間半も歩けば下山できるだろう。そう思っていました。
急な下り坂もありましたが順調に下っていきます。
おかしいと異常に気づいたのは下山開始してからだいたい30分くらい経過したころ。
下山しているはずなのになぜか上り坂が多い。下り坂の次には上り坂がある。
アップダウンの繰り返し。下山しているはずなのにこんなになぜ登るの?
13:36 三角点発見。この時点ですで鯛ノ巣山山頂から出発して1時間以上経過。
アッキーナは引き返すことを提案。そうなれば今まで歩いて来た道を1時間かけて
鯛ノ巣山山頂に引き返し、さらに1時間かけて登ってきた登山道を降りて
クルマが置いてある駐車場へ15:30から16:00には下山できる見込み。
職人はアップダウンの激しい来た道を戻るより前へ進むことを提案。
この時点で5人のいる現在地すら不明。
結果的にはアッキーナの言うとおり引き返した方が賢明でした。
しかしみんなは進むことに決め、どんどん前に進みました。
13:53 芦谷別れ到着。「毛無山」と書かれた看板も発見し、鯛ノ巣山から下山していない
ことが確実になりました。なばさんのGPSを頼りに前へ進むことに…
14:07 吉田毛無山到着。うれしくありません(泣)。でも記念撮影はしました。
このコースが毛無山縦走路であることが判明。
この先に「駐車場」があるとの表示があったのでそこまでは歩いていくことにしました。
山の姿が見えてきました。さっきまでいた毛無山でしょうか?すこしうれしくなりました。
民家も見えました。少し下山している実感がわいてきました。
14:36 毛無山展望台到着。この時点でも僕らがどこにいるかわかりません。
他人に迷惑をかけていない、けが人がいない、新聞沙汰になっていないだけで
これは立派な遭難です。でも「駐車場」まであと少し。もしその「駐車場」から
クルマを停めた鯛ノ巣山の登山口駐車場まで遠ければタクシーを呼ぶつもり。
14:43 新生坊展望台到着!!その駐車場に着きました。
長かった山道を抜けたのでみんな少し安心しました。立て看板の地図を見ると
タクシーで移動しないと帰れないとわかり、仁多のタクシー会社に電話しましたが
「毛無山なんて聞いたことがなくて知らないから、迎えに行けない」
と拒否されました(笑)。なんて薄情な!!!
15:01 新生坊展望台出発。毛無山縦走路を脱出したとはいえ、
まだ高い場所にいます。山の下にあるバス停までは歩いてくことに…
振り返ると紅葉がとってもキレイ。ここまで来たかいがありました。
よっしーがうれしそう。すこし元気になったみたいです♪
15:23 大万木山の登山口がありました。
こんなにツラい登山になると思っていなかったよっしーは、
「難易度は★★じゃなくて、★★★★★★だ~!」と勝手に採点。
ずっとずっと何もない山道を1時間以上歩きつづけました。
いま僕らはどこにいるんだろう?
固いコンクリートの上を歩いたので足が棒のようです(泣)
民家が見え、その向こうに建設中の高速道路の橋が見えてきました。
この時間にバス停があってもバスが通っているなんて期待出来ないので、
どこかで電話帳を借りて他のタクシー会社を探さないと!!
16:40 橋の建設現場事務所に相談することに。事務所内でお仕事中の
現場監督さんにタクシー会社を探していただき、ついに手配できました!!
お忙しいところご協力いただいてありがとうございました!
しばらくのあいだ事務所の隣にある杉戸公民館で待つことにしました。
タクシーが来てくれるのは遠く掛合から。時間がかかります。
全員重度の疲れでうなだれます。そんな僕らに現場監督さんが缶コーヒーの
差し入れを持ってきて下さいました!この暖かさが身にしみる。吉田町の夕暮れは寒いです。
17:18 掛合からタクシーがやっと到着。もうかなり暗くなってきています。
17:48 鯛ノ巣山登山口到着。暗闇の中、急いで着替えました。
17:56 鯛ノ巣山登山口出発。そういえば雨降らなかったな…。
そして念願の湯村温泉へ行ってたまった疲れを落としきり、無事に集合場所まで帰ってくることが
出来ました。ラーメンを食べず帰ったのは心残りですが、ずれまた見れなかった
鯛ノ巣山の山頂からの景色を見に奧出雲まで足を運ぶことになるでしょう。
いつか鯛ノ巣山に登られる方は下山するときご注意下さい。
安易に知らないコースに進むと痛い目にあいますよ(^^)
・
それでは本日の1枚
「経費で落として~!」
・
<参加者>
なばさん
みーこさん
よっしー
アッキーナ
職人
<Special thanks >
現場監督さん
・
赤い線が登ってきたコース、青い線が降りる予定だった大滝コース、
そして黒い線が間違って入り込んでしまった今回の毛無山縦走路です。
2010 年 11 月 4 日
皆さん、たいへんおつかれさまでした。とにかくご無事に帰ってこられてなによりです。
ちらっと話はうかがいましたが、縦走路の距離がハンパないですね…(´∀`;)
やはり、道を間違えたと感じたら引き返すのが鉄則なんですね。
笑い事ではなく、自分も気をつけなければ…。
なばさんの車の中で「笑点」を見た時、
ホッとして眠気におそわれました(笑)
地図とコンパスの使い方をマスターしようと
痛感した1日でした。
地図は買ったので、今度はコンパス買いに行かなきゃ。
楽観視はできないけれど、みんながいたから頑張って歩けたよ。
アッキーナの優しい気遣いや職人さんのチョコレート、みーこさんは滑り易い所を教えてくれて。
なばさん兄貴はずっと冷静で頼もしかったです。
高速道が完成したら、尾道ラーメン食べに行こう!!
なにしてんだか・・
素直に引き返しましょう。
とにかく無事で何よりでした。
恒例になってきた職人の道間違え
もちろん経費で落とせません。
みなさま、無事でなによりでした。
ただ、『無事でよかった』で終わらすのではなく、
どうしたらこの事態を防げたのか、を考えると、
この経験が今後生きていくと思います。
ひやりはっとは無事ならいい経験ですね
地図を買ったらまず 磁北線を書き込まないと意味をなしませんよ
今回登った皆さん、登らなかった皆さん大変ご心配をお掛けしました。縦走路は整備されていて、かつ他の団体が同じコースを歩いていたということもあり、必要以上に安心してしまったのが失敗の原因でした。歩いてきた道に疑いを持った時点で引き返すことを第一に考え、地図などの準備は怠らないよう気をつけたいと思います。長時間歩かせてしまってごめんなさい。
お疲れさまです。
鯛ノ巣山のルートマップに記載されてたのが、登って来たルートと下山しようとしてたルートの2ルート。だから、他の団体が来たルートが下山しようとしていたルートだと先入観で思い込んでしまったんですよね。山頂に何があるのかをちゃんと調べなかったのも原因かもしれないです。
引き返すかどうか決める時点で既に、縦走ルートを1時間歩いてました。なばさんにGPSで調べてもらったら、毛無山まで700メートル。縦走ルートは起伏が激しく、登山道に落ち葉が積もった上に雨で濡れて滑りやすかったです。登山道にうっすらと霧もかかってました。この状態で引き返して長時間歩くより、毛無山から下山した方が安全じゃないかということをみんなで話し合い、毛無山まで行くことにしました。引き返す事は確実に帰る道が分かるけれど、危ないんじゃないかという判断です。あの時の判断が必ずしも間違いじゃない気がして…。
みんなの安全が第一ですが、その根本には自分の身は自分で守らなきゃいけいんだと思います。職人さん、次回も楽しい企画待ってまーす。
鯛ノ巣山に登った皆さん、本当にお疲れ様でした。
安易にルートの変更は今回のような大変痛い思いをすると、身をもって実感しました(^^;
道があるから進んで行こうという好奇心もあったので、そこは深く反省しなきゃと思います。
皆さん、無事にもどれたのが幸いです。
私も、十分下調べして地図を読むよう心がけます。
反省 m(_”_)m
事後のタラレバ話をすれば話は尽きない訳ですが…これもまた今後の視野と選択肢を広げるには必要なんでしょうね。
登山において、最善を尽くすのは当たり前ですが、絶対なんてものはなく、セオリーもケースbyケースだと思います。
状況によっては戻るより前進した方が良い場合もあるでしょう。それが今回の判断。しかし距離が短くても未知のルートを突き進むのは危険な場合もあり、もしかしたら先はガレ場や鎖場などの危険なルートも想定されます…山は距離だけで判断出来ません。迷った時点で、来たルートがはっきりしてて尚且つ明るいうちに下山する事が明確ならば、やはり引き返す事が自分は最善かなと思います。第一は下山する事ですが、下山後の事も頭の片隅に置かないといけません。里でも吉田は携帯がつながらない場所が多数あります。建設事務所があったのは幸いでした。
なんにせよ、リーダーは皆を無事に下山させる使命を全うし、メンバーは自分の足で下山する責任を全うした訳で、お疲れ様でした。
忌憚なく意見言い合って、成長出来る登山部でありたいものですね。
と、初心者の感想でした。
ケンケンさん、アドバイスありがとうございました。もちろん、毛無山に鎖場があったらとか登山道の方角の事も考えて、引き返すかの最終的な判断は毛無山山頂に着いてからにしようという事でした。
職人さんが安全を考えた上で「先に進もう」って言われたって事を書きたかったんですけど…なかなか上手くいかないものですね(笑)
もちろん、職人が軽い楽観視で行動が出来る人間ではないのは承知の上ですよ
φ(.. )彼なりに熟慮しての行動だったと思います。その上での第三者的な感想かな…アドバイスとは程遠い…
この場合 まず迷子ではないですよね 引き返す道は確実に確保されている
そしてこの先には毛無山と言う登山道の付いた山頂があることは 確信されてますよね エスケープルートは確保されていないですが あとは 進むか戻るかだけですよね
ただこの場合 あとは歩いている人の気だけですよね 誰かが崩れると全てが崩れる そしてビバーグを非常事態と考えず常態で考えれば遭難にはならない 天候が↓なら早く山を出ないと行けない 天候が↑なら山で泊まってもいいんじゃないの~ 僕なんて甲矢筈ツアーの時小屋あるんだしなんて 先走って考えちゃってたりして あとはそこにいる人の気が崩れないだけ
ただ縦走するさいはエスケープルートを確保した山行計画を立ててからが安全ですね
安全な登山道を歩き、山頂で記念写真を撮り、弁当を食べるのだ~
すみません