万ヶ丸山ルート調査
島根県出雲市北部に連なる出雲北山には幾つかのピークがある。
弥山、鼻高山、旅伏山は有名だが万ヶ丸山はご存知だろうか。
[googlemap lat=”35.4073107166372″ lng=”132.7302074432373″ align=”undefined” width=”300px” height=”150px” zoom=”12″ type=”G_NORMAL_MAP”]35.407311,132.730207[/googlemap]
弥山と鼻高山の丁度中間辺りにあるこの万ヶ丸山。見た目も高さも引けを取らないのになんだかとってもマイナーな山。
北山縦走路もこの山の山頂を通っていない。
なので自分もピークに立ったことが無い。
そんな万ヶ丸山に初入山してみた。
ルートは北山の師匠天空人さんに以前いただいたmapがあるので分かっている。 (調査が遅くなりました。天空人さんすいません)
まずは一番簡単そうな鈴谷峠(リンタントウゲ)南側から入山してみることにした。
車で荘厳寺へと向かう。
さらに奥に進むと不老山公園という公園がある。
ここを通り過ぎ、さらに奥へと車で進み高度を上げる。
やがて左手に登山口が現れる。
入口には手作り杖が立ててあるのですぐに分かる。
近くには駐車スペースがあるのでここに車を止めよう。
では出発。
(杖はここへ下山する時のみ使おう)
北山にしては珍しく傾斜は緩やか。人通りもあるのか、やさしい歩きやすい道が続いている。
しばらく歩くと木々の隙間から下界も見えてきた。
やがて鈴谷峠南分岐に到着。
とくに道標はないので知らなきゃ分からない分岐だ。
道なりに真直ぐ進む(写真左へ)と鈴谷峠。右に曲がる(写真右斜面上へ)と縦走路(万ヶ丸山頂寄りに出るので山頂までの近道)にでる。
とりあえず分かりやすい鈴谷峠へのコースを進んでみる。
登山口から30分で鈴谷峠に到着した。
この峠は北山縦走路の通過点なのでおなじみだ。
ここから縦走路を東へ進み、万ヶ丸を目指す。
いつもなら北山縦走のためにただ通過するだけの縦走路だったが、実はこの辺りには砲台壕跡があるらしい。
注意して歩いてみると縦走路南側に幾つか発見。
写真じゃ分かりづらいが窪んでいる。
じっくり歩いてみるもんだ。
さらに縦走路を東へ進むと、万ヶ丸西分岐。
さっきの鈴谷峠南分岐から続く近道と出会う。
写真は近道から縦走路を見た
この先から縦走路は万ヶ丸ピークを北に巻いていく。
なのでピークに到達するにはここから縦走路を離れ、赤テープを頼って上へ登っていくのだ。
ここからいかにも北山調査らしくなってきた。
(北山のルートにステキな道は数少ない。テープを頼って何ぼのルートが多いのだ)
やがて前方に空が見えてきた。
山頂に到着だ。わーい。
初めて来たぞ万ヶ丸山(488m)。わーいわーい。
古名:佛頭山 か・・なるほど。なるほど。(読み方分からんけど)
山頂北にも砲台壕跡がある。
スタートしてここまで約50分。散策しながらだったが、わりと早く到着した。普通にすたすた歩けば40分くらいで到着するかも。
山頂からは東方向だけ眺めを楽しむことが出来る。
鼻高山も見える。
昔は眺望抜群だったらしいが今はこれだけ・・残念。
しばし休憩、ボーっとタイム。
さてと、次はどのコースを進むべきか・・。出来るだけスタートの車を止めたに場所に近づきたいな。
ここは一番気になるコースであるサガリコースを下ってみよう。
北山随一の急峻な岩稜であるされるサガリコース。
いったいどんなコースなんだろうか。
山頂からすぐに南へ下る。
早くも道は無い。
あるのはところどころに刺さっている境界杭だけ。
傾斜も徐々にきつくなり、岩が顔を出し始めてきた。
めげずに下っていくと展望台のような岩の上に到着。
眺めはいい。
しかし下を見ると崖状態。
どこから下りるんだい!!
この辺りからルートを探してながら下っていく感じになる。(下りってルートが見つけにくいのだ)
このコースは登りに選ぶと面白そうだが下りはしんどい・・。
ひたすらWAO!!な傾斜を下りていく。
ここで怪我をすれば脱出は困難。万が一の事があれば当分発見されないだろう。
山歩きに不慣れな人は通らないほうがよいな・・。
山頂を出発して1時間弱、ようやく急な岩稜地帯をクリアし、沢にたどり着いた。
疲れたぜ・・。
ルートマップでは再び山に入るようだが、疲労によりギブアップ。
このまま沢を下り、車まで戻ってしまおう。
林道終点に到着。
ここにも駐車スペースがあった。登るときはここまで車で来れるな。なるほど。
そしてここから林道を下ればスタート地点に着くはずだ。
途中、民家を通り過ぎ、
車に到着。やっと戻ってきた。
山頂からここまで80分。下りは長かった・・。
なかなか面白いコースだった万ヶ丸山。
もっとメジャーになってもいいんだけどなぁ。(と言う自分も今まで来た事が無かったんだけど)
何とかせねばならないな・・。
林道歩いてたら何故か体力が回復してきた。(なぜだ!?)
時間はあるのでもうひとコース行ってみちゃお。
つづく。
2011 年 4 月 16 日
サガリの新テーピング、境界杭へ赤スプレー等施しました。
今や登り、下り共に安全に通過できるようになりました。
林道終点付近からアプローチの道筋にもテープ、スプレーで目印付けました。
サガリのジャンダルム「鳶岩」の山頂へも是非攀じ登ってみてください。