2016.11.06 ぐるっと三瓶縦走ツアー その3
混み合う山頂小屋で昼飯を済ませたご一行。
しばし小屋のロフトでゆったりまったりしたところで
登山を再開することとなった。
小屋を出るとも山頂は未だガスにつつまれており、
休憩を挟んだ体には、
その寒さがより強く感じられる。
さっさと動こう。動いて暖まろう。
さあ行程をどうしようかとしばし考える。
来た道を戻るってのは芸がなさすぎだ。
とは言え縦走するのも展望ほぼゼロの
この状況ではあまり楽しそうではない。
ならばということで、
室ノ内を回って帰ることにする。
まずは男三瓶から扇沢の峠を目指すことにした。
く「てことはあのえげつない道を下るわけなのね。」
ロ「そういうことになりますね。」
山を登ることは誰でもできる。
しかし本当に難しいのは下ることなのだ。
木に登ったはいいが
降りられなくなった猫を見たことがあるだろう
(たぶん多くの人はないだろう。)。
猫ではないが下りは苦手だという人は多い。
そんな、えげつない林間の下りにやってきた。
ここは急勾配な上に岩がむき出しになっており、
三瓶で唯一の難所である、と思う。
そして、雨上がりのほどよく湿った岩はよく滑る。
光の届きにくい林間の道の岩には苔が生えている。
それもよく滑る。
すこしでも気を抜くと
つるっといっちゃうそんな道が続く。
所々ロープが張ってあるが、
裏を返せばよく滑るのよここ!
という主張にほかならない。
そういうところでは緊張を強いられる。
そしてそんなんだから普段よりも疲れやすくなる。
するとだんだんわけわからなくなってきて、
ゲージを振り切ってしまう奴も現れる。
それは唐突に始まった。
??「んっんんんーーーー、
ンワンドゥアーーーー
コアアアアアアーーーーーッ!」
静な白い森に雄叫びがこだまする。
え?え?今何つった!?
??「ウワンダアアアコアアアアーーーー!!!!」
ぴょんぴょん飛び回る大柄な人影が眼下にいる。
ワンダーワンダー言いながら
森の木々を移動しているあれは、
うかじだ!
ほ「どうやら振り切ったみたいね。
まるで昔の私みたい。まだまだね。」
感心してる場合ではない。
あれはもはや人を超越している。
もち「ここは親父がHUNTERなこの俺が。
一撃で仕留めてみせます!」
うか「ゥワンッワンッワンッ
ワンダアアラアアアアアン!!!」
https://youtu.be/orS3NQB2lzY
もち「うわーーー!」
ギリギリと矢をつがえ、
仕留めにかかったもちに向かって
フライングボディプレスを放つワンダーうかじ。
絡み合ったまま、
二人は登山道脇の草むらに突っ込んだ!
しばらくしてムクリと立ち上がると
何事もなかったかのようにうかじは言った。
うか「はーもう、下りは苦手じゃワンダー。
やれんのうコアー。」
下りは
人をモノノケに変える力を持っている。
ゆめゆめ油断なさるな。
まだまだ三瓶は終わらない。
どこまで引っ張る気だとお思いでしょうが
容赦なく次回へ続く。
★参加者★
ミヤ
もりっち
くっちゃん
うかじ
チャン
ほっしー
もりちゃん
ロト
2016 年 11 月 29 日