鴨山 【県西部の旅】 2012.05.07
鶴降山を後に、私は次なる山を求めた。
地図を見ると、近くに鴨山の文字が見える。
[googlemap lat=”35.10811324352914″ lng=”132.56103515625″ align=”undefined” width=”300px” height=”150px” zoom=”13″ type=”G_NORMAL_MAP”]35.108113,132.561035[/googlemap]
鳥つながりでちょうどいいカモ。
・
国道375号を東に、湯抱(ゆがかい)温泉を目指す。
地図を見るとこの温泉の先に、登山口がありそうだ。
湯抱温泉は山の中のひなびた温泉街だ。
しかし今回は入浴目的ではないので完全にスルー。
温泉街を抜け、そのまま奥へ進むと林道とぶつかる。
目指す山はあっちだな、迷うことなく左折する。
あるのかないのかわからない登山口を
ナビと地図を頼りに探していると
どうやら目指す頂に続く尾根を発見した。
さっそく登山開始だ。
多少の藪は覚悟の上だったのだが、
見事に裏切られた。
尾根の草は刈り払われていたのだ!
それでは、ミュージックスタート!
[audio:http://www.mame-vin.jp/wp-content/uploads/2012/05/5974dcc8daa18ae2dfd61e47ecc5e3b6.mp3|titles=ワンダバ地籍調査隊]
そう、彼ら地籍調査隊の手によってである。
地籍調査隊をご存じない方に少し説明を。
土地の境界を定かにすべく
そこが決して人の通ることのない山野であっても
草を刈り、深く分け入り測量し
さらに奥へと進んでいくという
職業的藪コギストなのである!
(ミュージックをとめてね!)
彼らの通った後には結果的に道ができる。
そのおかげで何の障害もなくすんなりと
いくつかのアップダウンを経て
鴨山山頂に至ったのである。
物好きな人間は私だけではないようで
山名板が設置してあった。
数ヶ月もすれば、
道はまた静かな藪に戻ることだろう。
「グッジョブ、地籍調査隊。」
そうつぶやいて鴨山をあとにしたのだった。
☆参加者☆
ロト
★山データ★
鴨山(カモヤマ)
標高:317m
所在地:島根県邑智郡美郷町湯抱
万葉の歌人、柿本人麻呂の終焉の地が
石見のどこかであったという。
戦前、医者でもあり歌人でもあった斉藤茂吉は
人麻呂研究に没頭し、石見の山を幾度も踏査。
ここを終焉の地と確信したという。
ふもとには斉藤茂吉鴨山記念館もあり
人知れずその名を轟かす山なのである。
そんな万葉浪漫な里に湧く湯抱温泉は、
その筋では秘湯と認識されており
全国にコアなファンを持つという。
三瓶周辺にはそんな秘湯が実に多い。
2012 年 5 月 30 日
グッジョブ、地籍調査隊!