ツアー&イベント レポート


先崖!!豆塾第二弾!! 番外編

隊長の自由帳

今日は第二回豆塾。

都合により遅れての参加となったしまった。

このままでは塾長にしばかれる・・。

遅れを取り戻すべく登山口の船上山へダッシュで向かう。

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前方にはこれから登る甲ヶ山の見事な山容が見えてきた。

順調に車を走らせていると突然の渋滞。

一体何事なのか・・。

よく見るとビュンビュンと我が物顔で走る自転車の姿が。何かの大会のようだ。

延々続くチャリ集団。

車はという完全に警察の支配下に置かれ身動きが取れない状態だ。

チャリのすきを見ては一台ずつ交差点通過を許される始末。

なんてこった・・。

近くにいた警察官に尋ねてみた

「この自転車って何台くらい通過するんですか?」

「3000人位参加してるらしいですよ。すいませんねぇ。」

「さっさっさっさっ・・3000ですか!!」

 いつになったら登山口に行けるんだ・・。

 (後から知ったが皆生トライアスロン開催中だったらしい。)

 

 

 

12:00、予定より大幅遅れで船上山東坂登山口に到着。

車は多い。

今日はここからスタートし途中でユートピアからこっちに向かう6人と遭遇し車のキーを交換、

私は大休峠から川床へ下り、大山情報館へ向かう。

そしてそこに止めてある車をこの船上山登山口まで回すという計画だ。

豆塾生のサポートが今日の仕事と言ってもいいだろう。

(ややこしいこと言ってるけど、簡単に言うとソロ縦走)

 

早速登山開始。

いったいどこで出会うことができるのやら。

 

東坂登山口から、まずは船上山を目指しわっせわっせと登っていく。

20分ほどで船上山山頂に到着。

レールが浮いているぞ・・なんだろう。

新しいアトラクションだろうか・・。

下の道路まで続いているのかな?

なるほど。

避難小屋が建替えられるのか。

(工事の人に聞くと数ヵ月後には木造の小屋が完成するのだそうだ)

それは楽しみだ。また見にこよーっと。

 

12:30、船上山神社

この脇から縦走路に入る。

しばらく平坦な道が続くのでペースを上げてがんばろう。

 

13:05、船上山行宮跡分岐

道標には「天王屋敷」と書かれている。

以前から気になっいたこの分岐 ↓ (941ピークすぐ上辺り)

 

折角なので行ってみようとその方向を見てみると、おもいっきりヤブに覆われていた。

グ、グレイト。

一瞬迷ったが今日は行くわけには行かない。先を急がなければ。

(ここはまた低王か調査ガールに・・)

 

13:08、941ピークの三角点を通り過ぎると、

傾斜がきつくなってきた。

ペースも落ち、暑さに苦しむ地点だ。

この傾斜を登りきれば尾根道にでる。出れば風もあるだろう。

それまでは耐えるしかないのだ。

 

 

13:38、勝田ヶ山三角点辺りから視界も開け、

風も当たるようになってきた。

おぉ涼しい!!

顔もほころぶが、いい加減疲れてきた。

次の勝田ヶ山で休憩しよーっと。

 

 

13:47、勝田ヶ山到着。

さーて、初めての休憩を・・と思ったが、既に先客が2名。

座るのにいい感じの岩はほかにはなさそうだ・・。

狭いこの場所で無理に休まなくてもいいんだよ。先に行けばいいんだよ。

と自分に言い聞かせ、進むことにした。

 

とは言えやはり疲労度は高く、

どこで休もうかな・・さっきの場所が良かったかな・・などとぶつぶつ言いながら歩いていると、

ごちーん!!

あいだーっっっ。

真正面からこの木に頭をヒット!!

ぬぬぬ!! この木は!!

以前の縦走でもヒットした木だわい!!!

時を経て同じ木に2度もヒットするとは・・なんたる不覚。

(ちょうど道の真ん中に突き出るこの形。餌食になったのは私だけではないだろう)

 

 頭上にきらきら星をまといながら休憩ポイントを探す。

14:13、ゴジラの背ピーク手前に腰を下ろしランチタイム。

目の前のピークがゴジラの背の始まりで、その奥(右)が矢筈ヶ山、さらに遠くにあるのが烏ヶ山。

ここでこんなに視界が利くのは初めてだ。感激。

 

早々に昼食を終え出発する。

このあたりから先は岩稜地帯。慎重に歩かなければならないのだ。

ゴジラの背は強い風が吹いていた。

これではBダッシュは出来ないな。

 

いつもならこんな感じだか・・

今日はゆっくり進んでいこう。

 

14:35、甲ヶ山到着。

ここで塾生のみなさんに連絡を取ると、

「現在、矢筈ヶ山の肩に到達、やや隊列がバラけてきた。」との返答。

「このままのペースでは船上山到着が日没になる恐れがある。ペースの上がらない塾生は私と共に川床へエスケープせよ。」

「了解。」

などどアーミーな通信を交わして楽しんだ後は、岩下りの始まりだ。

高度感のある甲ヶ山の岩場。

この縦走路で最も好きな場所なのだ。

下りきり、次の小矢筈に登り返したころ、ようやく塾生の皆さんと出会うことが出来た。

「お疲れ様で~す!!」

朝から歩いているわりにはみなさん元気そうだ。

ゆっくり話をしたいところだが、今は時間が無い。

車のキーとエールを交換して早々にお別れとなってしまった。

 「では後ほど!!」

 

小矢筈から甲ヶ山を振り返ってみる。

ガスのない状態ではじめて見たこの山。これは相当カッコイイぞ。

 

15:31、矢筈ヶ山

よっしゃ到着ー!!

予想以上に順調なペースでたどり着いてしまった。

 

今日の私は気色悪いほど元気である。

これがクライマーズハイなのか ・・。(全然ちがう)

もしかしたら既に魂だけなのか・・。(それもちがう)

午後から登山だからなのか・・。(それはある)

いやいやいや、全てはTSS(Two  Stock  System)のおかげなのだ。

実はいままでストックは使わない主義だったが、前回の豆塾でこの2人が使っていたのを思い出し・・

DSC06357

(幸せそうに歩いている姿を後から眺めていたあの日・・いつか私も長距離で試してみようと心に誓ったのでした)

 

今回は初使用。これが効果覿面だったのだ。

もっと早く主義を変えればよかったぜ・・。

 ともかく調子がいいのでこのままダッシュで下山だ~!!

 

 16:08、大休峠を通り過ぎ、 しばらく進むとエスケープするみっしゃんに追いついた。

「お疲れ様です。」

見た目は元気そうだ。

大丈夫かと尋ねると、登りがつらくてのエスケープで下りは問題ないらしい。

ここからはみっしゃんのペースで進む。

 

川床登山口手前の阿弥陀川にかかる橋は改修されるのでしょうか?

それともこれが仮設でなく新橋なのか。

 

 17:25、川床登山口

車両通行止めのはずのこの場所になぜか車が止まっている。

通行止めはガセなのか・・。

(大山寺方面からここまでは通行止めのゲートがあるだけで、その隙間を通ればここまで来れるようだ。ここから香取間が崩れているらしい。)

 

 ここで職人から連絡が入った。

「お疲れ様です。わたくし職人です。これからお迎えにあがります。」

さすが職人、見事な気配りである。

「いつごろ来てくれるの?」

「あと10分もすれば到着します。それまでしばらくご歓談ください。」

「・・では待ってます。」

「かしこまりました。」

いつもはヘビのようにくねくねした彼だが、今日は勇者のように頼もしいぞ。

 

待つ事10分、職人は現れない。

もしかして道分かんないんじゃないの? 職人の車ナビないし・・。

 

さらに10分。

ようやく車が現れた。そしてスーツを着込んだ職人登場。

「お待たせいたしました。こちら冷たいドリンクです。お飲みください。」

すばらしい気配りだ。

このためにわざわざ執事っぽくスーツに着替えてくるとは。

「ありがとう職人!!」

 

車に乗り込むとなにやら職人車には 不釣り合いなアイテムがあった。

「こちらがカーナビゲーションシステムと申します。」

「・・・そ、そうですか。」

あれほどナビは付けない、マップルがあれば大丈夫と言っていた職人。

いとも簡単に信念を曲げたようだ。これはいただけないぞ・・嘆かわしい。

 

 

そしてブロロロローっと大山情報館に到着。

ここで車を乗り換え再び船上山へと塾生の回収に向かう。

(川床~香取は通行止めなので大回りでいかなければならない)

 

18:20、再び船上山東坂登山口

塾生の下山をここで待ってても退屈なので登山2週目に突入だ。

それそれそれ~。

 

18:40、山頂手前で塾生のみなさんと遭遇。

 

よく歩いたね~。たいしたもんだね~。

そして一緒に下山して今回の任務は完了。

再び大山情報館に戻るとすっかり暗くなってしまいました。

 

という訳で午後から登山&TSSで無事、豆塾ハーフ出来ました。

豆塾参加のみなさん急な予定変更すいませんでした。

次回の豆塾はフル参加しますので・・。

 

あ、塾長のお出迎えだ。

一言お言葉を下さるようだ。

きっとほめてくれることだろう。

「ワシが豆塾塾長、江田豆 平八であーる!

何が豆塾ハーフだ!! お前が一番さぼっとるんじゃー!!

大山東峰八連制覇だというのに僅か四座とは!!

ぬぬぬ!!!!  広島路苦時間巡り(ひろしまろくじかんめぐり)に行って来い!!!!!」

 

も、申し訳ございませんっ。

やっぱ怒られてしまったか。

つづく。

2012.7.15

 

 

 

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