八ヶ岳ツアー CRAZY 3
9:43、北横岳(北峰)を出発したCRAZY隊。
稜線を進んでいくとすぐに北横岳南峰(キタヨコダケ 2471.6m)。
三角点はこっちにある。
ちなみにこの山は活火山に指定される。
ルートはここから坪庭へと徐々に下っていく。
眼下に広がる坪庭。
ロープウェイでここまで来れるのだ。
我々が向うのは前方の雨池峠。
そこで三ッ岳(ミツダケ 2360m)~雨池山(アマイケヤマ 2325)縦走路へと走っていったロト&あんぱんと合流し、縞枯山~茶臼山へと進んでいく。
道なりに下っていくと、
9:53、北横岳ヒュッテ。
そこに半ズボンの男が立っていた。
プロ「見て。道の傍らで誰か笑ってるわ。」
なみなみ「なんでこっちを見てるのかしら。」
かにちゃん「なんだかあの人気持ち悪いわ。」
コロ助「あれはあんぱんじゃないでしょうか。」
近づいてみるとやはりあんぱんだ。ロトと供に先行したのに何故ここにいるのだろう。
miki-T「どうしました。ケガでもしましたか?」
あんぱん「ロトさんに置いていかれました。あのおじさん変なんです。」
miki-T「前から変です。いまさら驚くことではない。」
あんぱん「尋常じゃないほど速いんです。あああああ恐ろしいぃぃぃぃ。ついていけないぃぃぃぃぃ。」
miki-T「怯えているのですね。ではこちらのトランシルヴァニアの秘薬をお飲みなさい。飲めばたちどころに羞恥心が勝りますよ。」
あんぱん「あああああありがとうございます。のの飲んでみます。ゴクリ。」
miki-T「どうです?」
あんぱん「いや~お恥ずかしい♥」
秘薬によってすっかり怯えがなくなったあんぱん。
あんぱん「ほ~んとにお恥ずかしい♥」
プロ「すごい効き目だわ。」
なみなみ「怯えたままでもよかったんじゃないかしら。」
かにちゃん「かえって気持ち悪くなったわ。」
あんぱん「お恥ずかしい♥♥ お恥ずかしい~♥♥」
・
9:59、三ッ岳と坪庭へと下るルートの分岐に出た。
三ッ岳縦走路入口にはなにやら立札がある。
「この先、三ッ岳は岩場で危険です。軽装での方は入らないでください」と書いてある。
走っていったあのおじさんはこんな感じ。
「この橋渡るべからず」でおなじみの一休さんのような展開だが、
いったいあのおじさんはどんなとんちを使ってここを突破したのか。
後日公開の三ッ岳と雨池山編(ロト著)に期待しよう。きっと面白いにちがいない。
我々はこの分岐を坪庭へ下る。
10:17、坪庭にはロープウェイでやってきた観光客のみなさんが大勢いた。
せっかくだが散々歩いてきた我々はここにさほど魅力を感じない。
足早にただ通過するだけとなった。
遊歩道を進み、さらに一段下ると、
分岐点。坪庭南口と書いてある。
ロープウェイ方面から五辻を通って麦草峠に行くケンケンとはここで別れる。
ケンケン「ではここで失礼する。」
秘薬を取り出す暇もなく疲れた様子で去っていった。
やはりオレンジ色が足りないのが原因ではないだろうか。
振り向きもしないケンケンを見届け、
我々は左へ進む。
少し歩けば雨池峠にたどり着くはずだ。
木道を進んでいくと先行したロトが現れた。
あんぱん「ロトさん! 私はお恥ずかしいですぅ♥」
ロト「どうしたあんぱん。変だぞ。」
あんぱん「お薬飲んだらこうなりました。お恥ずかしいですぅ♥お恥ずかしいですぅ♥お恥ずかしいですぅ♥」
ロト「あああああ、なんだかあんぱんが怖いぃぃぃぃ。」
怯えだしたロト。
コロ助「さて、この人も秘薬を飲むべきか・・。」
かにちゃん「ややこしくなってきたわね。」
なみなみ「このまま2人とも置いていくのはどうかしら。」
・
10:30、縞枯山荘で小休止。
この山荘から雨池峠までは木道が続いていた。
10:45、雨池峠。雨池山と縞枯山の分岐点だ。
この分岐を右に折れ、縞枯山に向う。
またしてもゴロゴロ岩の登山道。傾斜もキツイ。
縞枯れ現象が広がる山腹を20分ほど歩くと、
11:06、縞枯山(シマガレヤマ 2403m)。展望は無い。
ここは写真のみで通過する。
次のピーク茶臼山は目前だ。
いつものように一旦鞍部に下って、
また登る。
この登りでロトが負傷。
ロト「あいたーっ!!」
隊長「大丈夫か!」
ロト「大丈夫だ!」
隊長「広い場所で傷口を見てみよう。もう少しだから山頂まで歩きなさい。」
11:38、茶臼山(チャウスヤマ 2384m)
山頂は樹林に囲まれ展望は無い。展望台も近くにあるが行くのはやめた。
傷口をみてみよう。
どれどれ。
隊長「深い傷だ。医療班、処置をーっ!」
miki-T「これは痛そうだ。まずはチベットの秘薬をお飲みください。これで自然に血が止まります。」
プロ「では水で洗いましょう。」
なみなみ「そして軟膏を塗りましょう。」
かにちゃん「最後に絆創膏を貼りましょう。」
コロ助「ぼくはレントゲンを撮りましょう。大きく息を吸って、そこで息を止める。はい、楽にしてください。どうですか上手でしょ。」
手際よく処置をする医療班ととりあえず参加したエアーレントゲン技師のおかげで処置は無事終了した。
ロト「みんなありがとう! これで歩きに支障はない。このままゴールまで行ってやる。」
ここで掟の登場だ。
CRAZYの掟その二、多少のケガはネタのうち (本人が大丈夫と言っているので大丈夫)
隊長「では続行!!」
という訳でわんぱくなおじさんを囲んで写真を撮っておこう。
ここから麦草峠に下っていく。足元は引き続き悪いので注意しなければならない。
12:11、中小場から茶臼山を振り返る。
眺めはいいが道は悪い。
引き続き下る。
まだまだ続く悪路。
池に出た。
茶水の森と書いてある。
面白そうだが小ネタを挟む時間は無いので通過。
12:34、麦草峠(むぎくさとうげ)に到着。
ここで今日の前半戦は終了だ。
ここに今朝下車した車が回してあるはず。
なのでまずは車探し。
あった。計画通りトイレ前に我々の車を発見。
(スタート地点からここにN隊のみんなが移動させてくれたのだ。ありがとう。)
車に近づくと先に到着したケンケンを発見。
プロ「見て。トイレの傍らで笑ってるわ。」
なみなみ「なんであんなポーズなのかしら。」
かにちゃん「なんだかあの人気持ち悪いわ。」
コロ助「あの人はちょいちょいあのポーズとるんですよ。ほらね。」
ここで車内に放置してあった荷物を取り出し、
後半戦に備え、のんびり休憩しながらダラダラと装備を整える。
ここからは全員フル装備になるのだ。
準備が出来たら昼食だ。
車を離れ、麦草ヒュッテでダラダラと昼食をとる。
多少疲れもあるがまだまだいけるCRAZY隊。
ここから今日の宿泊地=黒百合ヒュッテまであと3時間あまり歩かなければならない。
ダラダラ歩けばそのうち着くさ、がんばろう。
つづく
・
<CRAZY隊>
あんぱん
ボルト
miKi-T
コロ助
かにちゃん
なみなみ
ケンケン
プロ
ロト
高隊長
隊長
2014 年 10 月 16 日