乳隊長の運ばれ登山 旅伏山の巻
春のぽかぽか陽気を感じながらしゃくれてすごすいつもの午後。
先日、人生初の運ばれ登山を楽しんだオレ=乳隊長。
味を占めたオレは今日もどこかに運んでくれと飯使い達にせがんでやった。
運ばれてきたのは出雲北山の旅伏山(たぶしさん417m)の登山口。
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案内板が変わっている!!
運転手はここなら山頂まで運べそうだと言っている。
山頂からの眺めもいいそうだ。
よ～し、期待してるぞ。
さあ準備だ。これを背負ってオレをだっこしてくれ。
今日は紐に縛られるのか・・。
本当は嫌だが安全第一。仕方ないな。
じゃあ進んでくれ。
ほほう!!
こいつは楽しいや。
飯使いもちゃんと付いて来いよ。
20分ほど歩くと運転手の足が止まった。
もう疲れたのかよ・・使えないヤツだと思いつつも前回使った手を思い出したオレ。
キャッキャキャッキャと笑ってやると運転手は再び前へ進みだした。
ふっ・・相変わらず単純なヤツだぜ。
しかしまた立ち止まる運転手。
わかったわかった。
30秒だけ休憩を許可しよう。それ以上だとわめくからな。
はい、いーち、にーい、さーん、しー、・・
・・さんじゅう。
時間だ運んでくれ。
いやならわめくぜ。
運転手は立ち上がりまた前進してくれた。
都武自神社下を通り過ぎ
50分かかって山頂広場に到着。
よくやったぞ運転手。さあオレを降ろしてくれ。
「俺さま・・」
どうだ運転手よ、お前もいつか着れる日が来るといいな。
とりあえずキミはお茶でも飲んでしばらく休んでなさい。
景色でも眺めてみるかな。
休みながらでいいから解説してくれ運転手。
ふんふん。
しかしここじゃあ見づらいな。
おーい、運んでくれ飯使い。
おお! ここならよく見えるじゃないか!!
なかなかいい眺めだ。
景色も見たのでまんまの準備じゃ!!
テーブルに食事を広げてもらおうと思ったが風が強くて目が開かない。
・・・頼む、泣きそうなので場所を変えてくれ。
小屋の中なら大丈夫だな。
ではいつものせんべいを出してくれ。
ちゅうちゅう。
やっぱりせんべいは吸うにかぎるぜ。
ちゅうちゅう。
うまかった。
さ湯をくれ。
持って行かれた水分は補わないと口が渇いてしょうがないぜ。
腹も満たしたし、もうこの場所にも飽きてきた。
よーし下山だ。
運んでくれ運転手。
下りは慎重に。
絶対転ぶんじゃないぞぅ。
という訳で今回も無事終了。
面白かったぞ旅伏山。
さぁ～て
次はどこに運んでもらおうかな・・。
ではみなさんおやすみなさい。
2012.4.12
つづく
※注意!
過度の心配は要りませんが出雲北山はツツガムシというダニがいます。このダニによるツツガムシ病の発症事例もあるので、
・地面に直接座ったり寝転んだりしないようにする(敷物使用)
・肌をできるだけ出さないようにする(長袖、長ズボン、を着用)
・防虫スプレーを使用する
などの対策をし、刺されないように注意してください。
特に小さい子は気をつけましょう。
乳隊長は一切地面には降ろさず、周りのものには触れさせていません。
十分注意して運びましたのでご安心を。
2012 年 4 月 16 日
