2012.9.15-17 槍ヶ岳ツアー 銀色週間激混大決戦!! ②
Battle.2 南岳新道!!
ゴングは鳴った。
隊列が長いので私(=隊長)の所属する第二班4名の戦いの様子をお伝えします。
10:44、小屋の脇からスタート。
まずは沢を登る。
登山道はこのまま沢を詰めるのか・・と思ったら右岸の斜面に続いていた。
まだ傾斜はきつくはないが、調子に乗ってペースを上げると後が心配だ。
ゆっくり行くほうがいいだろう。
進んでいくとハシゴが現れた。
このあたりからきつくなり始めてきたぞ・・。
このまま闇雲に歩いていてはバテてしまう。(つまり敗北)
そこで我々第2班の頭脳=ロトはある作戦を立てた。
名づけて、「100mで一休さん!」
説明しよう。
ゴールまでの標高差は1000m。高度100m上がるごとに一休み=休憩を取れば10回目の休憩はゴールとなる。
たった10回だけ休憩回数をカウントすればゴールするではないか!!
「すげー作戦だね、ロト!!」 中隊長は感心しきり。
「あーっはっはっは!! すごいだろう!! 大人はさすがだろう?」 得意げなロト。
もちろん残りの2名も頭脳が決めたこの作戦に異論はない。
「さすがだぜロト!!」
早速作戦を遂行していこう。
「よーし、100m。一回目の休憩を取ろう。」
「ということは1/10登ったんだね、ロト!!」
「そー言うことだ。」
「よーし、200m。二回目の休憩を取ろう。」
「ということは1/5だね、ロト!!」
「お! 約分したな。」
「はぁはぁ、一気に100mはきついわぁ・・。50mにしないかい?」
最初に隊長が音を上げてしまった。
「はぁはぁ、賛成・・50mごとに休憩で。」
内心みんなキツかった様だ。
「はぁはぁ、やっぱ30mにしないかい?」
「はぁはぁ、賛成・・30mごとに休憩で。」
休憩多くてすでに何カウントか分からなくなってしまった中隊長。
「ロトの作戦ってなんなんだ・・。」
「オレも分からん・・。」 つぼJr.が答えていた。
しかしどんだけ続くんだこの急斜面!!
写真撮る元気も無くなってきたわ・・。
12:38、西尾根の稜線に出た。
展望も良くなり、やや元気がでてきた第二班。
この先は岩場がつづく。
前方の岩場の上には第一斑の姿が見えた。
順調に登っているようだ。
我々もがんばろう。
ここで第三班のひとみさん、みっしゃんが追いついてきた。
残念ながらまだ先は長いよ・・。
救急箱を過ぎると、
一旦傾斜はゆるくなる。
上に延びる稜線の先がゴールのようだ。
やっとゴールが見えてきたぞ!!
右手には穂高の山塊が!!
わーお!!
登ってきた高度を実感する。
馬の背の木道を進んでいく。
そして南岳下の斜面をトラバース。
傾斜は無いのでペースが上がるぜ。生き返ったぜ。
などと調子に乗って進んでいくと、また急登の始まりだ。
もう足が前に出なくなってきた。
おまけに眠くなってきたし・・。
ここで10分だけ仮眠をとろう。
岩に寝転ぶとすぐに意識がなくなってしまった第二班。
10分立ってもさほど疲労は回復はせず・・。
しかしここで寝ててもゴールにはたどり着けないのだ。出発しなければ・・。
重い足取りで先に進む。
それにしても疲れた。
「わしはもうだめじゃ・・若者3人で先に行くがよい。」 隊長はペースが上がらなくなってしまった。
「ではお先です!」
最後の岩場で1人完全に置き去りにされてしまった隊長。
「中隊長め・・たくましくなりおって。」
そうつぶやきながらとぼとぼ登る2900m付近でありました。
14:47、南岳小屋が見えてきた。
もー無理。なんなんだよこの登山道。
ぶつぶつ言いながらやっとの思いでキャンプ場到着。
先着メンバーはまだ余裕なのだろうか!?
15:22、第三班も無事到着。
よし、とにもかくにもこれで Battle.2 南岳新道!! は勝利~。
これで一勝一敗だ。
お互いに労をねぎらいながら、それぞれ小屋で宿泊手続きを始める。
そしてここでは恒例の「ライブカメラからこんにちは!」をやらなければならないのだ。
カメラを探してみると、
屋根の上に取り付けてあるぞ。
よしよし。
だいたいの立ち位置を確認して準備OK。
しかしまだ時刻は15:50、映り込みにはまだ早い。
(南岳小屋ライブカメラは4時30分~の約10分間隔画像 最終表示18時 なのです。)
ここはテントのエントランス整備でもして時間をつぶそう。
まだ時間あるな・・。
となると・・飲んでしまおう。
飲んだら仮眠だ。
・・これがいけなかった。
眠りから覚めたのは19:00過ぎ、外は真っ暗・・。
こうして「ライブカメラからこんにちは」は完全な企画倒れとなったのでした。
画面に張り付いてたみなさん、ごめんなさい。
こうなったら飯だけ食ってまた寝よう。
こうしてツアー一日目は疲労感とともに幕を閉じたのでした。
明日はいよいよ槍ヶ岳登頂。
天候は良さそうだ。
混雑を避け、スムーズに穂先を往復することが出来るだろうか。
Battle.3 槍アタック!!
特に戦略は無いがとにかく行ってみよう。
・
<参加者 >
-NORMAL-
グレイ
ほっしー
マダム
コロ助
かにちゃん
なみなみ
Qコーチ
みっしゃん
みーこ
タイツマン
アッキーナ
ケンケン
つぼJr.
プロ
ロト
はら店長
ひとみさん
中隊長
隊長
2012 年 9 月 23 日
「100mで一休さん」すばらしい提案でしたが、始めてまもなく計画が潰えましたね
最後の方は体力の限界で中隊長に置いていかれ、もう~無理と思って自分のペースで行きました。山の厳しさを改めて感じた一日でした