南岳新道 先発隊レポート
颯爽と槍平小屋を出発した先発隊ですが、15分ほどしたところでコロ助の足がストップ
体調不良のため後続隊と一緒にゆっくり登るということになり、グレイと共にその場に残りました
残るケンケン、アッキーナ、プロの三人で南岳小屋を目指します
ひたすら登り…
また登る
アッキーナから「はへぇ~」の声が聞こえて来そうです
登山道の脇ではシラタマの実が淡く色づいています
そこはかとなく漂う秋の気配…
など感じる余裕など無い先発隊
こんなに登ってきたけれど
見上げればまだまだ先は長そう
(こういう時は見上げちゃいかんな)
とは言え、12時25分、行程の半分ちょっと?の場所に設置されている救急セットを発見
もちろんお世話になることもなく、先に進みます
もはや気力だけで登っているような状態
(アッキーナは疲労で記憶がぶっ飛んでいたらしい)
ウサギギクとか…
モミジカラマツとか…
アオノツガザクラとか…
咲いていましたが、愛でている余裕なし
最後の登り
ここまで来ると空気が薄いのがはっきりとわかります
喘ぎながら右足と左足を交互に出すのみ
でも一歩ずつゴールは近づいてる…はず
そして13時50分
南岳小屋に到着!
比較的早い時間だったのでテントもまだ数えるほど
さっさと手続きを済ませ、小屋からは少し遠いけれどフラットな場所を選んでテントを設営します
なぜか自分のテントの設営方法がよくわからずケンケンに手伝ってもらうアッキーナ
石鎚山の時に一回使ったんじゃないのか??
それとも極度の疲労で設営方法すらも記憶から吹っ飛んだのか???
そうこうしているうちに隊長達も到着
あとは小屋泊まり組&コロ助・グレイペアの到着を待つのみ
と、坂の向こうから小屋泊まり組がやってきました
テント場の前で全員手を取り合って感動のフィナーレ
そして、コロ助の手にはどこかで見たことのあるストックが…
ケンケンが途中で膝にサポーターをした時に置き忘れたのをちゃ~んと回収してくれたらしいです
「絶対にケンケンのだと思った」
「見たことあると思ったんだ~」
「途中から持ってないのは気づいてたけど、仕舞ったんだと思ってた・・・」
「拾って来て正解だったよね!」
と口々にコメントをするマメンバーに対してケンケン一言
「・・・今まで気づかんかったわ」
この日の南岳新道、もっともいい仕事をしたのは小屋泊まり組のみんなだったかもしれません
2012 年 9 月 24 日