2013.9.21-23 北岳ツアー HARD-6
9/23、4:10、登山三日目。
北岳山荘テン場。
今日はここから広河原(北岳登山口)まで下山するだけ。
下山するだけと言っても、ガイドブックでは所要時間は4時間20分となっている。
広河原には10時に予約してあるタクシーが迎えに来てくれる手はずになっているので
逆算すると遅くとも5:30には出発しなければならないのだ。
ごそごそと準備をしているとすぐに夜が明けてしまった。
人数の多いNORMAL班は先に下山を開始した。(ケンケンはNORMAL班とともに下山することになった)
5:14、朝食を済ませ、やや遅れてHARD班出発。
下山は八本歯のコルから大樺沢を下るルートを通る。
しばらく歩くと日の出を迎えた。
雲海に浮かぶご来光だ。
ハシゴの掛かるトラバース道を下っていく。
振り返ると北岳山荘と間ノ岳へ続く稜線が見えた。
今日も快晴だ。
先行するNORMAL班に追いついた。
NORMAL班はこのあたりで朝食を取る事にしたらしい。
昨日は高山病に悩まされたほっしーもすっかり元気になっていた。よかったよかった。
それでは我々はお先に下ります。
前方に見えてきたのが八本歯のコルのようだ。
6:25、八本歯のコル分岐。
ここから大樺沢を下りていく。
どんどん下がっていく標高。ここを登るのはしんどかろうなぁ。
見上げると北岳バットレスがでっかくそびえていた。
ここを登攀する日は・・まぁ来ないな。
急激な下りが続いた登山道はやがて広い沢下りへと変わっていった。
雪渓もまだ残ってる。
落石に注意しながら雪渓を攻めつつひたすら高度を下げていく。
コロ助 「オレの名はコロ助! この雪渓のかけら持って広河原へ下ることにした! 異議のある者はおるかーっ!」
もちろん誰も異議はない。
頑張って持って下りてください。
8:00、二俣分岐。
コロ助 「オレはまだ持っているぞーっ! どうですかみなさーん!」
雪渓のかけらを掲げ周りの登山者にアピールするコロ助。
もちろん誰も相手にしてはくれなかった。
登山道はやがて樹林帯へと変わっていった。
8:30、橋を渡る。
コロ助 「オレは今だに持っているぞーっ! どうですかみなさーん!」
我々の他には誰もいないが、
もちろん彼には関係ない。
橋を渡ると広河原まで1時間30分という道標があった。
なに!? ということはこのままだと広河原には10時到着になってしまうではないか!
タクシーを待たすわけにはいかないぞ。休憩なしで急がねば!
ここからペースMAXの下山が始まった。
無言でひたすら下るだけ。
目線は足元のみ。
前を行く登山者にも道を譲っていただいた。
そして白根御池分岐点到着。
気になる時刻は・・9:13。
やった、これなら広河原には9:30には着けそうだ。
頑張ったのでちょっと休憩だ。
そして、
9:27、広河原登山口。
コロ助 「約束通り、持ってきたぞーっ!! 待ちわびたかーっ!!」
もはや意味がわからない。
広河原山荘自販機でジュースを買い、乾いた喉を潤していると、
予約していた御勅使タクシーの方に声をかけられた。
Mr.タクシー 「あとが詰まってまするので乗れる方から先に乗っていただいてもいいですか?」
隊長 「分かりました。我々は先に乗車します。あとから下りてくるのは18名。2台に(ジャンボタクシー9人乗り)に乗れるので問題ありません。」
Mr.タクシー 「それではこちらへどうぞ。」
コロ助 「オレの名はコロ助! この雪渓のかけらを持って家に帰ることにした! 異議のある者はおるかーっ!」
Mr.タクシー 「捨ててください。」
コロ助 「い、異議があるとは・・無念だ。」
ついに別れの時が来た。
さらば北岳、さらばコロ助の雪渓のかけら・・。
Mr.タクシーのあとに続き吊り橋を渡ると、
9:45、広河原インフォメーションセンター。
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ここから貸切タクシーに乗り南アルプス市にある御勅使タクシーまで移動する。
やっぱりタクシーは楽でいいや。到着まで寝よう。
車内で揺られること1時間。御勅使タクシーに到着した。
ここに2日前にスタートしたNORMAL班の車が止めてあるのだ。
残るまめンバーが到着するまで敷地内で待たせていただく。
待っている間、お茶とお菓子をいただいた。
素敵な お・も・て・な・し ありがとうございます。
しばらくして後続も到着。
昨夜、財務省幹部の2人に呪われた隊長は完全に操り人形と化していた。
幹部H 「これがタクシー代だよ!」
幹部M 「ちゃんと支払ってくるんだよ!」
下僕 「御意にござります・・。」
人数も多いので、ツアーはここで解散することにしていた。
急ぐ人は寄り道せずに、そうでない人はのんびりと。各車のペースで帰ることになっている。
帰宅するまでまだ8時間以上かかるけど安全運転で帰りましょう。
というわけで、
HARD班、NORMAL班とも無事登山を終えることができました。
参加者のみなさんの協力のおかげで北岳ツアーは大成功。とにかく天候に恵まれて最高でした。
初アルプスのまめンバーのみなさんもきっと忘れられない旅になったと思います。
計画段階では急な変更が相次いだけど、プロ、ケンケン、グレイ、ぼん、その他みなさんの協力で素晴らしいプランができました。
NORMAL班リーダー=グレイ、サブリーダー=ぼん、かにちゃん、小屋リーダー=みっしゃんは大所帯なので大変だったと思います。お疲れ様でした。
大変心強い本職の医療班=当直、miki-T、まゆき、はまちゃん、適切な処置ありがとう。
そして財務省のひとみさん、みーこ。明瞭会計お世話になりました。
マイカーを出してくれたかっちゃん。ドライバーのみなさんも長時間運転お疲れ様でした。
そして南アルプスよ、ありがとう。
せんきゅー、せんきゅーべりーまっち。
・・・なんだかアカデミー賞受賞スピーチのようになってしまいましたがこれにて北岳ツアー終了です。
photo:プロ,miki-T,グレイ,ぼん,隊長
・
<参加者 >
NORMAL
あんぱん
かっちゃん
はまちゃん
チューハイ
まゆき
キタロウ
きーち
もっち
グレイ
ほっしー
マダム
かにちゃん
なみなみ
みっしゃん
ぼん
みーこ
ひとみさん
HARD
miki-T
当直
コロ助
ケンケン
プロ
中隊長
隊長
レンタカーに乗り込み、韮崎旭の湯へ移動。待ちわびた温泉で疲れを取ろう。
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三日ぶりの風呂だ。湯船につかりしばらくぼんやり・・。
HARDを歩き通した中隊長。ついこの前までは褒美がないと歩かなかったのに・・と成長を実感する。
隊長 「そろそろ上がるか?」
中隊長 「えっ、どこに上がるの?」
・・風呂から上がるだけなのに。お前、山バカになってきたなぁ。
おわり
・
2014、予告
[youtube]http://youtu.be/8nAOgTH_vwg[/youtube]
2013 年 10 月 23 日
ムチャ振り山行にチャレンジするまめ遠征…
病的計画も年を重ねる事にバージョンアップ…
次回は生きて下山出来るのか…(; ̄ー ̄A
楽しみ半分、不安半分(笑)