ツアー&イベント レポート


硫黄岳@2013.05.10

ズノーの山は東に日は西に

2014年の八ヶ岳ツアーに参加申し込みをしていたら、だんだん思い出してきた。

山行から1年以上経過しているが、記事を投下してみる。

 

2013年5月9日、夜行で八ヶ岳に向かった私と友人Sは、翌朝5月10日(06:30頃)、登山口の美濃戸を出発した。

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まずはベースの赤岳鉱泉へ向かう。

赤岳鉱泉に行くのは、中学校1年生のときに父親に連れてこられて以来である。

1時間も歩くと、独特の形状を持つ大同心と小同心が姿を見せる。懐かしい。

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同心とは江戸時代の警察の役職であり、横岳を警備するようにそびえる姿から名付けられたらしい。

出発から約二時間後、赤岳鉱泉に到着。

この山小屋は年中無休で営業しているのだが、冬季には人工の氷壁を作り、アイスクライミングのタイムトライアルなども催しているのだとか。通称、アイスキャンディー(下図)。もっとも、GWも過ぎた五月のこの時期は、氷も融けて立ち入り禁止になっている。

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山小屋のスタッフに硫黄岳までのルートの状態を尋ねる。

樹林帯は雪が残っているが、頂上付近は融けてしまっているそうだ。

休憩を済ませたところで、アイゼンを装着し、ピッケルを持っていざ出発。

 

登り始めたはいいが、友人Sのペースが速い。彼の登山歴は、前年私に連れられて夏に宝剣岳に登っただけという、ほぼほぼ初心者なのだが、雪道をものともせずにハイスピードで登っていく。

それもそのはず、元ボクサーの友人Sは今でもトレーニングを欠かさないスポーツマンであるのに対し、私は事務仕事ですっかりなまっているのに加え、カメラ三脚食料鍋ガスバーナーを背負っている。樹林帯の途中で休憩していたSに追いついた私は、食料鍋ガスバーナーをSに持たせることにした。

 

ところで、休憩中のSが食べている行動食がおかしい。

S「タンパク質豊富で健康にいいよ」

確かに。しかし、私はSを見習って大豆と煮干しを行動食にしようとは思わない。

S「のどが渇いた」

私「ほら言わんこっちゃない」

 

そんなこんなで順調に高度を上げ、11:30前には赤岩の頭に着く。

森林限界を超えたため、展望は抜群だ。

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左から、赤岳、中岳、阿弥陀岳。写真右上、遠景にうっすらと映っているのは南アルプスの甲斐駒だろうか?

 

赤岩の頭から先は雪が無いので、ここでアイゼンを外す。

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ザレ場を登ること30分程度、硫黄岳に登頂。

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頂上はかなり広い。テント100張ってもまだ土地が余るかもしれない。

 

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硫黄岳といえば有名な爆裂火口。崩壊の危険があるため、これ以上火口には接近できない。

 

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横岳。奥には富士山が見えるはずなのだが、生憎の天気。

 

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北方、天狗岳・中山・にゅう方面。

 

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横岳~赤岳~阿弥陀岳。今年のツアーでは、あの稜線を縦走するんだ。

 

さて、頂上で展望を満喫するのもいいのだが、天気が心もとないので下山。

赤岳鉱泉に着く頃には雨になっていた。

 

鉱泉の名が示す通り、この山小屋には風呂がある。さっそくいただこう。

うむ、いいお湯・・・? いや、浴槽の下半分は水だ!

かきまぜたらすっかり水になってしまった。慌ててお湯を足すorz

 

残念ながら、夕飯の写真は無いんだ。すまない。

宿泊客が少なかったためか、メインディッシュは牛肉のステーキ。豪華!

友人Sはご飯を4杯食べた。私は2杯。

 

翌日は下山するだけ。

美濃戸の近くで鹿を見つけたよ。

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