ツアー&イベント レポート


北アルプス縦走2日目(2010年8月26日) 薬師沢小屋~水晶岳(2986M)

プロ研究所

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朝5時10分、出発。

雲ノ平へ行くにはこの吊り橋を渡らなくてはなりません。

下が見えちゃうので少し怖いかもしれませんが、しっかりとした橋なので大丈夫です。

橋を渡ったらいったん河原まで降ります。

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河原から見た薬師沢小屋。

この立地、大雨の時はそれなりに怖いと思う。

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さて、ここからは林の中をひたすら雲ノ平目指して登ります。

とにかく登ります。

風も無いし、景色もほとんど期待できません。

それでも我々は登るのです!


2時間ほど登ると急に斜度が緩やかになります。

雲ノ平に到着です。


まずはアラスカ庭園。

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何がアラスカなのかって言うと、私にもよくわかりませんが、多分背後の木の雰囲気ではないかと思われます。


雲ノ平は植生保護のために登山道はほとんど木道になっています。

アップダウンもほとんどなくて、楽しいトレッキングコースです。


奥日本庭園です。

岩と松がそれっぽい?て事でしょうか。

奥に見えているのが薬師岳。

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チングルマの花はほとんど散ってヒゲばかりになっています。

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正面にかすかに見えるのが目指す水晶岳・・・遠いな。



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8月10日に新装オープンしたばかりの雲ノ平山荘。

泊まったことはありません。


ウサギギク (花びらが兎の耳に似ているからだそうな・・・ホントか?)

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ヨツバシオガマ (ほとんど枯れかけ)

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かろうじて残っていたチングルマの花

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花を愛でながら頑張って歩いていたら水晶岳がこんなに近くなりました。

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でもこのまま真っ直ぐに進むことはできません。

祖父岳登ってワリモ岳の分岐を通らなくてはならないのです。

道はまだまだ・・・。



でもちょっと寄り道しちゃいました。スイス庭園。

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右が立山方面で左が薬師岳。

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写真の真ん中にぽつんと点のような赤い建物が見えます。

高天原山荘です。

ここもいつか行ってみたい山小屋です(温泉に入りたい!)。



すばらしい景色を堪能したところで、また水晶岳を目指します。

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私たちは祖父岳方面に進みます。

ちなみに三俣方面に進むと祖父岳の麓を巻いて、一気に黒部川の源流まで下ります。

川を渡って少し登り返すと三俣山荘。

(昨年はこっちの道を通ったので、機会があればこのルートもご報告予定)




ところで、この祖父岳、思った以上に鬱陶しかった・・・。

確かに30分ぐらいなんだけど、ほぼ直登。

薬師沢から雲ノ平まで登り返した後だと予想以上にキツイです。

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山頂に着いたときにはグッタリ。足取りが重い。

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休憩した時に食べたトマトがメチャクチャ美味かった・・・。



ここから岩苔乗越を通ってワリモ分岐を目指します。

が、途中叔父の口からまさかの一言が・・・


「ばてた」


なんですとっ?!

しかし、この時点でみんなそれなりに疲れていたので、相談して、予定を変更することにしました。

本当は今日のうちに水晶岳を登り、鷲羽岳を越えて三俣山荘に宿泊する予定だったのですが、止めました。

ええ、止めました。

水晶小屋に荷物を置いて、水晶岳を往復、そのまま水晶小屋に宿泊することにしました。


となると気分は一気に楽になっちゃうものです。

時間にもたっぷり余裕があります。



11時、ワリモ岳分岐到着。

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ひっそりと咲いていたトウヤクリンドウ (でもこの後あちこちで目撃)

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到着した水晶小屋ではおねーさんが布団を干していました。

枕が飛んでいます。

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この後、飛びすぎた枕が小屋の脇でご飯食べていたおっちゃんの所に落ちるという事件がありました。


予約はしていなかったのですが、この日はまだ余裕があるということで宿泊OK。

定員の少ない小屋なので、場合によっては二人で布団1枚も覚悟していましたが、幸い一人一枚で寝ることができました。



さて、いったん荷物を置いて水晶岳を目指します。

遠くで雷鳴が聞こえているので大急ぎ!

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後で知った事ですが、この日、富山県境付近には大雨雷警報が出ていたそうです。

にしては結局降られなかったけど。



12時47分、水晶岳山頂 (背後は無関係なおじさん)。

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景色もあまり良くなかったし、雨に降られても嫌なので早々に小屋に戻りました。



水晶小屋の二階宿泊スペースはこんな感じです。

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奥は中二階になっていて、多分10人ぐらいは寝られるんじゃないでしょうか。

あと、一階の食堂の奥にも5人ぐらい入るようです。


この後は夕飯の時間まで昼寝をしたり散歩したりして過ごしました。


夕方小屋の外に出たらワリモ岳(右)と明日超える予定の鷲羽岳(ワリモの奥)、そして遠くに槍ヶ岳が見えました。

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野口五郎岳は雲の中。

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水晶小屋の夕飯はカレーでした。

毎日カレーだそうです。

肉はあまり入っていません。

多分一人一欠片だと思います。

でも、美味しくてお代わりしてしまいました(おかわりは自由)。


それとビールは売っていますが、冷たくありません。

クーラーバッグに入っていて冷やそうという努力は見られますが、実際の所全然冷たくありませんのであきらめましょう。

ま、私は元々ビールを飲まないのでちっとも困りませんが。


ビールの冷たさはともかく、小屋の雰囲気はとても良いです。

切り盛りしているのは比較的若いご主人夫妻(+数人のお手伝い)ですが、壁に掛かっているカフェのメニューが刺繍でできていたり、鍋敷きが手作りだったりとアットホームな感じです。

規模が小さいせいもあるでしょうけど、他の小屋よりお客さんと小屋の人の距離が近い気がしました。

ところでこの小屋にはアイドルがいます。

二歳になるよちよち歩きの男の子で、ご主人夫妻の子供さんだそうです。

天気の良い時を見計らってご主人が背負子で連れて来るそうですが、宿泊している爺婆達が嬉しそうに構い倒していました。

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