ぼんの後立山連峰ソロ縦走 2013.8.14-16 2日目
後立山連峰、縦走2日目。
唐松岳頂上山荘をスタートし、日本百名山・五竜岳を経てキレット小屋へ至る。
縦走路中、最もハードな区間になります。
3:45 起床。 ちょっと寝坊しました・・・ 山の朝は早いのです。
雨は降らなかったようですが、テントのフライシートには朝露がびっしり。
残念ながら周囲はガスに覆われ何も見えません。 そそくさと朝食をとり、テントを撤収。
食料は減ったけど、ザックが少しだけ重くなったような・・・ 気のせいかな?
御来光は逃しましたが、おぼろ朝日が暖かい。 今日もよろしく太陽さん。
5:23 朝のパワーを吸収して、いざ出発です。 (ガスガスのため、昨日より若干テンション低め・・・)
出発早々、昨日までの歩きやすい道がウソのような牛首の難所に突入します。
今日一日は、ストックもただのウェイトと化すことでしょう。
鎖の設置された道を、慎重にたどっていきます。
そういやテン泊装備で岩稜歩くの初めてだ。 うまくバランス保てるかな・・・
難路だけあって、岩場慣れしてる人が多いようです。 みなさん速いなぁ~。
牛首を通過すると、前方の展望が大きく開けてきました。
霞む五竜が幻想的。。
最初は若干しょんぼり気分で歩いてたのですが・・・
時が経つにつれガスも薄くなり、なんだか晴れてきましたよ!
おおお~!?
うおおおおおおおーーーーーー、ハッキリクッキリデッカイどーん!!!
一気にテンションもMAXです!
こんな快晴続きの休日、山陰でもしばらくなかったな・・・
モッタイナイので後ろも振り返って、景色を2倍堪能しておきましょう!(笑)
コバイケイソウをはじめとする高山植物たちが風に揺れる道。
グレイさんがいたら「おぉ~ いいねぇ~」 って写真撮りはじめてるんだろうな~。
さー、ここまではすこぶる快調! 人も少なくてイイ感じです。
大黒山を巻いていくと、五竜岳の姿もしだいに大きくなってきました。
白岳を過ごし、ついに眼下に現れた五竜山荘!
山荘手前にはエスケープルートに設定してた遠見尾根分岐。
これだけの好条件です、もちろんここで撤退なんてしませんよ~!!
7:20 予定より30分ほど早く、五竜山荘に到着することができました。
ところでこの菱形マーク、知ってる人は戦国通です。
甲斐の戦国大名・武田信玄の家紋なのだ。
なぜこのマークがここに描かれているかというと・・・
冬季、五竜岳東面にくっきりと現れる雪型「武田菱」。
古くは「御菱(ごりょう)」と呼ばれていたそうで、
これが五竜の山名の由来になったという説もあるようです。
テン場はそんなに広くなさそうですが、ロケーションは素晴らしい。
小屋のすぐ横なので補給も便利ですね。 いつか泊まってみたいもんです。
西側斜面には雪渓が残り、吹き上げる風は天然のクーラーのように涼しかった。
遠見尾根を眺めながら、ここでしばらくまったりしてしまいました・・・
ここから五竜岳までは、所要約1時間。
7:55 変な鳥居の横を抜けて出発です。
少し登って、振り返った風景。
本当にダイナミックなトレイルです・・・ 幸せを感じるわぁ~
山頂が近づくにつれ、険しい岩場が連続してきました。
やはり、そう簡単には登らせてもらえそうにないですね。。
G0、G1、G2・・・ そんな名のつけられた岩峰群。
こんな槍みたいなピークも!(写真のは巻きましたが) いよいよ難所って感じです。
どこもかしこも、落ちたらヤバげな場所ばかり。
山荘から30分経過。 山頂まであと少し!
ずっと隠れていた鹿島槍ヶ岳も顔を出す。
山頂直下、最後の難所! 体力的にもしんどいところです。
集中力を保って、コースサインを堅実にたどっていきます。
「滑落注意」じゃなくて「滑落」ですか・・・(汗)
こういう看板があるってことは、過去にそういうことが実際起こっているということ。
慎重にいかなければ・・・
よっしゃ登りきった!
と思ったらニセピークでした。(まぁ知ってたけど・・・)
ニセピークから、歩いてきた稜線を再度眺めてニヤニヤする。
こうして見ると登山道って、よく考えてつけられてるよなぁ。。
ニヤニヤ 白馬岳・唐松岳方面
ニヤニヤニヤ 剱・立山連峰
そんでもって~
ばばーん!!!
9:10 五竜岳(ごりゅうだけ・2814m)ついに制覇!
若いカップルの、彼氏のほうに写真撮ってもらいました。 ありがとう・・・ござグスン・・・(笑)
この遠征のために、なんとか10kgほど落として臨みました。
まだまだ太いけど、まぁこのくらいの体重でゼェゼェ言って登るのが自分らしいですかね・・・(笑)
ハイライトは、この絶景。
見よ、五竜と鹿島槍を隔てる、憧れの大縦走路!
典型的な双耳峰! かっけぇ~~~!!!
鹿島槍手前の切れ落ちてるところが、キレット小屋の建つ八峰キレット。
今日のうちに、あそこまで歩き続けなければなりません。
山頂で30分ほど至福タイムを過ごしたら、意を決して稜線に再突入!!
ムシャブルイがするぜ~。
五竜からの下りも、難易度の高い岩場が続きます。
鹿島槍方面から、あやしいガスがわいてきました・・・
まぁここまで大展望を味わえたんだし、良しとしましょうや。
しかしザレてるわガレてるわ、ザレノガレだわ・・・。
岩場より、こういった時々現れる不安定なとこのほうがビビるのだわ・・・。
11:06 北尾根ノ頭で休憩。
ルート全体を通して、主に西側に登山道がついているため
暑いのが苦手な自分にとっては、日陰が多くてとても助かった。
12:24 口ノ沢のコルで休憩。 ・・・って、休憩多いですね(笑)
いやいや、ここまでくると、さすがに疲労の色もあらわれるんですわ・・・。
さあ~、あと1時間半の辛抱。
くぅ~、容赦ないぜ!
ここにいたっては鎖無し!
けっこうな角度、高度感です。 もちろん一歩間違えば命はありません。
精神的なスタミナも、じわじわ削られていきます・・・。
さすがにこうも続けば・・・
なかなかの疲労具合で座り込んで休んでると、轟音とともにヘリ登場!
遭難かな!? と少しドキドキしましたが、小屋への荷揚げのようでした。
ん?ってことは・・・ あのあたりにキレット小屋があるんだな。 …もうすぐじゃん!
小屋が近いと分かれば元気も出るものですね。 おーし、一気に行ってしまいましょう!
お?
おおっ?
おおお~~~! とうとう出た!!!
ウワサ通りの、スゴイ場所・・・。 こんなトコによく建てたもんだ。
13:52 本日の宿泊地、キレット小屋に到着!
計画通り、14時までに到着することができました。 ぼんくん、ナイスペース!(笑)
立地上、テント場のないキレット小屋。(そりゃそうだよね・・・)
進むも戻るも険しい難路・・・ 雨が降ったら停滞覚悟の、まさに牢獄のような山小屋です。(言い方悪くてスイマセン)
まぁ明日の天気ばっかりは、祈るほかありませんね。。
小屋の定員は80名ほど。 なかなかキレイです。
混雑具合は、ほぼ1畳に1人って感じでした。 ちなみに夕食はハンバーグ!
隣のカップルが口ケンカし始めて少しイラッときたけど・・・(笑)、布団で眠れるってやっぱりいいね。
しっかり体力回復に努めるとしましょう。 最後まで無事、歩き通せるように。
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夕刻、小屋前にて。
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ZZZ…
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3日目に続きます。
2013 年 9 月 5 日
唐松岳~五竜岳~八峰キレット 一気の踏破は 焼肉岳を駆け下りた 勢いそのままだね!!
>>ダンディさん
今週末の焼肉岳も、すごい勢いで駆け登って駆け下りますよ!!笑
しばらく見ない間に凄い痩せましたね(>_<)
10㎏減量とは凄い!
>>みっちーさん
たぶん、みっちーさんと最後に会った時からは
一度5kgくらい増えてから、10kgぐらい減ってます(笑)
また山ご一緒しましょー!