ぼんの表銀座縦走記 2012.10.3-5 2日目 (大天荘~槍ヶ岳山荘)
大天荘にて、目覚めた朝。 残念ながら外は霧雨模様。。
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この日は槍ヶ岳山荘まで、およそ8時間をみています。
6:32 足取りも重く、大天井岳(おてんしょうだけ・2922m)山頂。 なんも見えねぇ…
大天荘から、山腹を慎重にトラバースして縦走路上の大天井ヒュッテ方面へ。
時々日が差すようになり、遠景がとても綺麗なんですが… シャッターチャンスを逃しまくります。
デジカメが無いのが悔やまれる。。
やがて雨も止んだのでヒュッテで雨具をしまっていると、大キレットまで行くという韓国のおじさまがひと言…
“お~ You seems to be strong!!”
うーん。 なんか知らんけどパワー湧いてきました!ヽ(゜⊿゜)ノ笑
おーしいったるぞーヤリ!
しばらく樹林の中を行くと、槍の展望が素晴らしい(はずの)ビックリ平へ到着。
ここでも穂先は見えず… 素晴らしい紅葉でガマン!
またライチョウに出会いました。
(出会うってことは、つまり天気悪いってことなんですよね…)
今度は警戒しているのか、しきりに泣き声を発していました。
それでも近くでの撮影に成功!
さらにいくつかのアップダウンを繰り返しつつ、赤岩岳を通過。
すばらしい谷の風景!
しかし、じわじわと足の痛みがひどくなってきました。。。 ペースもガクンと落ちる。
それでも頑張って歩くと、西岳ヒュッテが見えてきた。
一方、目的地はその姿をまだ見せてくれません。どこまでも意地悪なヤリだぜ…
北穂は小屋までくっきり見えるのに。
この時点では時間にも余裕があったので、ヒュッテで少し長めの休憩をとります。
ここでも大天荘から一緒のおじさんを交え、居合わせた人との即席山話が楽しい♪
来年は不帰キレットか八峰キレットを制覇したいなぁ。
ここからはお盆に登った蝶・常念が綺麗に見えました。(三角の山が常念岳、なだらかな山が蝶ヶ岳)
あの時眺めてた風景を、逆から眺めるって不思議な感じだ。
さて、槍ヶ岳・東鎌尾根コースはここからが本番です。
まずは水俣乗越までの大下り。
ひたすら急な下りをこなし、時に登り返し…
これが核心部の長梯子。 下降地点の両サイドがステキに切れ落ちてます。
12:01 水俣乗越から槍沢へのエスケープルートを分け、いよいよ東鎌尾根に取り付きます。
ここから高度差600mの登り。 これはなかなか楽じゃないぞ…
迫力ある稜線を登っていきますが、槍は相変わらず雲の中。
荒々しい北鎌尾根が、その一端を妖しく覗かせています。。
嗚呼、ついに降ってきました。。。 まだ小降りなので、シェルのみ羽織って進みます。
まずい、予定時間からかなり遅れてるぞ…
振り返れば、燕・大天井方面はあんなに晴れてるのになぁ…。
いくつか岩峰を越えていきます。 表銀座ヒルズの喧騒に目が回りそう。
足首の鈍痛に耐えながら登ると、ヒュッテ大槍まで40分の表示が現れました。
後続者にも抜かれ続け、とうとう最後尾になっただろうか?
穂先もずっと見えないので、気分も沈み気味…
それでもひざより上はまだ元気なので、だましだましで登っていきます。
14:31 やっとの思いでヒュッテ大槍に到着。 ここで最後の休憩。
小屋のお姉さんによると、まだここから50分はかかるらしい。
一瞬弱気になって「ここで泊まっちゃうか?」とも考えたけど、、、槍ヶ岳山荘までなんとか頑張ることを決断。
殺生ヒュッテの上を通過。 ちょっとの距離が異様に長く感じる。
真っ白なガスの中をたった一人。 穂先も何もわかりません。
集中を切らせば危険な道です。 確実に行くことを心がけつつ…
15:58 ついに槍ヶ岳山荘到着! もーヘロヘロ。 長かった…
受付を済ませると、隊長からのメール「ライブカメラ見てるぞ」
え~…(苦笑)
それにしてもデカイ小屋だなぁ。
マッチが10円です。
ぐったり休んでると、なにやら周囲が騒がしい。
「穂先がでたぞ~!」
急いで外へ! すると…
どわーーーーーっ!!!!!
時間にして、わずか30分程だったでしょうか?
来て良かったと思える瞬間でした。
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このあと、あっという間に白いガスに包まれていった槍ヶ岳。
翌朝の晴天に期待しつつ、布団に入りました。
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つづきます。
2012 年 10 月 21 日