2014.6.14-15 四国祭り2014 ⑥弩阿呆 脱出の巻
堂ヶ森~二ノ森~石鎚山というロングコースを歩く弩阿呆班一行。
現在地は堂ヶ森。
まずは次のピーク、鞍瀬ノ頭との鞍部に下りなければならない。
みっしゃん「ロト、エンジン全開!走って下れ! よろし?」
ロト「冗談ではない!」
隊長「バカヤロー!!」
ビンタをくらうロト。
隊長「悲しいけど、コレ縦走なのよね…」
またしてもこっぴどく怒られたロト。
今回は早々に観念したようだ。
ロト「ぼくが、一番裸足をうまく使え‥るんだ… 一番‥ 一番うまく使えるンだ!」
隊長「そうだ、気に入ったぞ小僧。」
ロト「弩阿呆班に栄光あれえェェェ!!」
凄まじい勢いで下りていくロト。
だめだスピードが出すぎている。
ロト「た、隊長!助けてください!げっ減速できませんッ隊長!助けてください!!」
隊長「ロト…裸足には鞍部を突破する性能はない、気の毒だが…. しかしロト…! 無駄死にではないぞ!」
ここで終わりを迎えると誰もが思ったそのときだった。
ロト「やられはせんぞ!やられはせんぞ鞍部如きに!やられはせん!弩阿呆の栄光!この俺のプライド!やられはせん!やられはせん!やられはせんぞォォォ!」
さらに加速し鞍部を通過。そのままトラバース道に入るロト。
みっしゃん「隊長… ロ、ロトがあんな戦い方をしている…!」
隊長「ああ、あいつのいいところだ。ふさぎこんでいても縦走のことを忘れちゃいなかった…」
振り返ると堂ヶ森は既にあんなに遠くに見えている。
勢いでトラバース道に侵入したので鞍瀬ノ頭のピークは踏まなかった。
登山道にはそこそこの石がある。
裸足にはつらいはずだ。
現在どうなっているのか再び見せてもらおうか、足の裏の性能とやらを。
「ほほう、なかなかの耐久性だな、君は…」
「ロトです」
「ロト? …不思議と知っているような名前だな」.
「すいません。あ、あの、お名前は?」.
「隊長。ご覧のとおり軍人だ」.
「君は年は幾つだ?」
「あ、さ‥37歳です」
「そうか、歳だな。.1年も裸足で山に入っておいて今さらだが、弩阿呆中の弩阿呆だな、ロト君」
「あ、い、いえ‥その、あ、ありがとうございました! じゃ、これで僕は」.
荒野を進んでいくと木々に覆われた二ノ森が目前に迫ってきた。
道なりに登っていくと難なく山頂に到着した。
10:04、二ノ森(1929m)
愛媛県2位の高峰に念願の初登頂。
ここで休憩。
思ったより時間がかかっている。
ロト「出発時間が遅かったか。」
隊長「認めたくないものだな、自分自身の、寝坊故の過ちというものを」
時間も無いので出発。
しだいに石鎚山が近づいてきた。
ロト「石鎚め!間合いが遠いわ!」
地図によるとと次ピークは西ノ冠山。しかにここに登山ルートは記されていない。
だがどこかに登頂ルートがあるはずだ。
注意しながら進んでいこう。
縦走路上に道標があった。
だがここから山頂へ行く踏み跡は見当たらない。
廃道なのかも。
「チイイ!」
上を見上げると山頂らしき岩が見える。
もう少し先に進んでみよう。
しばらく進むとまた分岐発見。
ここから上への伸びる踏み跡もはっきり見える。
ロト「ここを行けばおそらく山頂にたどり着けるだろう」
隊長「せっかくだ、登ろうじゃないか」
みっしゃん「わたしは行かないわ、先に石鎚山に向ってもよろし?」
ロト「なにを言ってるんだ、一緒に来ればいいじゃないか、どうして・・」
みっしゃん「縦走と言う長丁場の中で、ただ一つ、先にお弁当広げて食べることが出来るから…かしらね。ついでに言っちゃうけど、わたし、本当の名はミチルダというのよ。」
そう言い残し立ち去るみっしゃん。
ロト「ミチルダさん…ミチルダさん、ミチルダさん、ミチルダさん、ミチルダさん、ミチルダさぁぁぁぁぁァァァン」
振り向きもしないミチルダさん。
隊長「相当おなかが減っているんだろう。ここは我々2人で山頂に行くしかないようだ。」
斜面に取り付き山頂を目指す。
どうやらここを行けばたどり着けそうだ。
左は落ちているので気をつけなければならない。
踏み跡は荒れている。ここを通る人は少ないのだろう。
それにしてもすごい耐久性だ。
11:14、西ノ冠岳(1894m)山頂
満足したところで先ほどの分岐まで戻る。
分岐点に戻ってきた。あとは前方にある石鎚山に向うだけだ。
初めてみたここからの山容。こう見るとえらいところに小屋が建っているのがわかる。
振り返ると西ノ冠山はこんな感じ。
ひたすら前進。裸足には堪える道が続く。
11:43、土小屋ルートと合流した。
あと少しで山頂だ。
だがここに来て山頂へのルートがよく分からなくなってきた。
弩阿呆班、ここまでか・・。
踏破ならずと諦めかけていたその時、
ぼん「そ。ちょい右ー!」
ジャズ「そう、右ー!」
土小屋ルートで先に到着していたみんなの声がする。
かねちゃん「はい、そこでまっすぐー!」
ボルト「そう、こっちこっち!」.
あたる「大丈夫だからー」.
サンド「すぐ外なんだからー」.
声に導かれ歩いていく。
こば「いい?」.
あんこ「4、3、2、1、ゼロー! 」
ぱんだ「ゼロー! 」
とうとう石鎚山に到着だ。
ロト「…まだ僕には登れるところがあるんだ。こんな嬉しいことはない」
11:50、石鎚山(弥山)登頂。
弩阿呆班の戦いはここで終了。
そして 四国祭り1014。この登頂の後、弩阿呆軍と並阿呆、序の阿呆共和国の間に終戦協定が結ばれた。
とうとう分かる人にしか分からない展開で押し切った弩阿呆レポ。
無意味なのはよーく分かっている。
なのにどうしてこうなってしまうかだって?
フフ、それはもちろん 坊やだからさ…。
次回は四国祭り最終回、並阿呆&序の阿呆班の模様をお伝えします。
・
<参加者 >
弩阿呆班
ぼん
ロト
隊長
序阿呆班
あんこ
ぱんだ
サンド
こば
並阿呆班
ジャズ
あたる
かねちゃん
ボルト
ぼん
2014 年 9 月 2 日
まめ人よ!登山靴を裸足に変えて、脱げよまめ人!