ツアー&イベント レポート


サダクエストⅠ 王院山の呪われた王

隊長の自由帳

坪背山の謎の三番石碑から「佐田の国を救ってくれ」との依頼をあっさりと引き受けた勇者ロトとカメラマン。

まずはサダ王に会うよう指示されたが、居場所が分からない。

仕方が無いのでいつものアイテムiPhone佐田の国の地図を眺めて手がかりを探す。

「王の居場所・・。王のいる場所・・。王のいる山? 王in山?? 王院山!   王はここだ!!!  」

勇者の圧倒的な推理力に驚くカメラマン。おそらくダジャレで間違いないだろう。

「では行こう 王院山へ!!!」

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島根県出雲市佐田の国の最高峰 王院山 (オウインザン 554.1m)

ここにサダの王がいると確信した勇者とカメラマンは馬車で城の入口に到着した。

 

「王はこの上だな。よーし出発だ!!」

先頭はもちろん勇者ロト。後ろに続くはカメラマン

「ごめんくださ~い。」

礼儀正しい勇者の挨拶が城内に響き渡る。

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しかし全く応答がない。

「この城には誰もいないのか? ごめんくださ~い。」

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入口でじっと返事を待つ勇者。勝手によそのお家に入るわけにはいかないのだ。

「ごめんくださ~い。」

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炎天下の中、待つこと10分。こんな形でいきなり行く手を阻まれるとは!!

「うーむ。さすがにおかしい。」 やっと異変に気付いた勇者。

「この城は魔物に襲われたのではないでしょうか?思い切って入城しましょう。」カメラマンが提案する。

「なるほどそうか!! こうしてはおれん!!」

勇者はやっと城に入ることを決意し、先に進んで行った。

勇者の思考にときどき付いていけなくなるカメラマンも後につづく。

ここから王の間へと続く階段を上がっていく。

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木漏れ日が美しい城内はやけに静まり返っていた。

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「もしや魔物のしわざ・・急がねば!」

勇者は階段を駆け上がっていく。

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ダッダッダッ。

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長い階段を10分ほど登って行くと、見晴台に城内の案内図があった。

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この先まだ階段はつづくようだ。

意外と長いこの階段。

だが休んではいられない。サダの王は待っているのだ。

さらに歩くこと2分。ようやく王の間に到着した。

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さすがに城の最上階は見晴らしがいい。

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だが王の間は静まり返り、人の気配は全くない。

「くそう。王はここではないのか!」

落胆する勇者。ここは最初から見当違いだったのだろうか。

すると、

「わしがサダ王じゃよ。」 と小さな声が聞こえてきた。

驚いて辺りを見回すと、岩の上で一匹の蛇がじっとこっちを見つめている。

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「わしがサダ王じゃよ。魔王にこんな姿にされたのじゃよ。」

なんという事だ!  自称サダ王は魔王によってヘビに姿を変えられたと言っている。

勇者はすぐさまひざまずき、王の話に耳を傾けた。

何の疑いも無くこのヘビをサダ王と認める素直な勇者。

カメラマンは戸惑いを隠せない。

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「王様。わたくしロトが佐田の国を救います!!」

「わしがサダ王じゃよ。佐田の国の平和と引き換えにこんな姿にされたのじゃよ。」

どうやら本物のようだ。

国を救うために自らを犠牲にするとは・・なんと立派な王なんだ。

「では王様。わたくしロトが王様をもとの姿に戻してあげましょう。」

無責任な提案をするのが勇者の宿命なのだ。

するとサダ王は大きくうなずきこう言った。

「わしがサダ王じゃよ。佐田の国の平和と引き換えにこんな姿にされたのじゃよ。」

・・・思考能力が低下したのか、所詮脳みそがヘビなのか。話が全くかみ合わない。

しかし勇者は冷静に王様を診察。

「王様聞こえますかぁ?」

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「・・・」

「王様聞こえますかぁ? こ・ん・に・ち・は!」

ぐいぐい顔を近づけてくる王様。

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「・・・あ、はい、こんにちは。」と王は答えた。

「王はかなり耳が遠いようだな。」

勇者の迅速な診察により王様の症状が判明した。

それにひきかえ王をボケ呼ばわりしたカメラマン。無礼を深く反省しなければならない。

「しかし王様を元の姿に戻すには一体どうすればよいのだ・・」

自らの提案したのにいきなり考え込む勇者。するとサダ王が静かに語りだした。

「佐田の国にはこの王院山以外に黒山、 陣ヶ丸、 三子山、 大水口、 鳥屋ヶ丸、 大日山、 満寿山と7つの山がある。

その頂にある三角スイッチをすべて押すのじゃ。するとわしの呪いは解かれるであろう。」

ありがちな展開だが必ず解決策は用意してあるもんだ。

「なるほど。やるべき事は理解しました!!」勇者のやる気はいきなりmaxだ。

そして王から7つの山の位置が記してある地図を渡された。

勇者は「7つの山の地図」を手に入れた!

いよいよ冒険の始まりだ。

「わかりました王様!!」

「ん?何じゃと?」

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・・またしてもこのやり取り。

すかさず勇者はノートを取り出し何やら記入し始めた。

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それを王に見せる勇者。

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おお!  筆談とは考えた。

「おおロトよ。是非がんばってくれ。そうじゃ、この奥の私の寝室に、わしの父から受け継いだ小粋な武器がしまってある。それをお前に授けよう。きっと旅の役に立つであろう。」

「わかりました王様!!」

「ん?何じゃと?」

「・・・。」

サダ王との時間の掛かるやり取りを終え、勇者は王の間からさらに奥へと進み、西峰にある王の寝室へたどり着いた。

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遠くに三瓶山がよく見える。

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そして目の前には第一のターゲットである「黒山」が見えた。

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「あれが黒山か・・」

その頂には巨大な塔が立っている。いかなる試練が待ち受けているのだろうか。

勇者はゴクリと唾を飲み込んだ。

足元を見ると高貴な棒が置いてある。王様の言っていた小粋な武器とはこのことだろう。

勇者は「サダの棒」を手に入れた!

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「たしかに小粋だ。」

勇者はサダの棒を握り締め再び王様のもとへ引き返した。

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「武器は受け取りました。必ず王様の呪いを解いて見せます。」

「おおロトよ。せっかくなので私も連れて行っておくれ。」

「では王様、一緒に参りましょう。まずは黒山へ向けて!!」

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そう言うと勇者は肩に王様を乗せ、王の間の階段を駆け下りていった。

ダッダッダッダ。

王は振り落とされまいと必死に勇者の首に巻きついた。

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「王様、く、苦しい・・。」

「ん?何じゃ?」

「王様聞こえますかぁ? こ・ん・に・ち・は!」

「・・・あ、はい、こんにちは。」

こうしてサダ王の呪いを解く冒険は幕を開けた。

この先いかなる敵が現れようとも、

7つの三角スイッチを全て押さなければならないのだ。

進め!勇者!!

付いて行け!カメラマン!!

最初のターゲットは「黒山」だ。

[勇者]

レベル35

<防具>

Tシャツ       防御力 8

長ズボン     防御力 5

かわのくつ     防御力 2

勇者の帽子   防御力 5

ウエストバック  防御力 5

<武器>

おのれのこぶし     攻撃力 22

サダの棒        攻撃力 40

<道具>

7つの山の地図

iPhone

[カメラマン]

レベル6

<防具>

Tシャツ      防御力 6

ぬののズボン  防御力 3

かわのくつ     防御力 2

あせふきタオル  防御力 1

<武器>

でじたるかめら  攻撃力 1

<道具>

ハンディGPS

黒い馬車

<三角スイッチ>

△△△△△△△

次回

サダクエストⅡ 黒山の巨人

つづく

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