サダクエストⅡ 黒山の巨人
魔王によってヘビに姿を変えられたサダ王の呪いを解くには佐田の国の7つの山の三角スイッチをすべて押さなければならない。
サダ王を救うため、勇者ロトとカメラマンの旅が始まった。
最初に向かうのは王の城がある王院山のすぐ隣り。山頂に巨大な塔がそびえる黒山(クロヤマ 525m)だ。
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出来るだけ馬車で山頂に近づきたいので、7つの山の地図を頼りに舗装道路をぐんぐん登っていく。
しばらく進むと鉄の門が道をふさいでいた。
どうやら馬車で登れるのはここまでのようだ。
「ここから歩こう。」
馬車を降り、装備を整える勇者。
「王様はどうなされますか?」
「ん?何じゃと?」
「・・・」
さすがの勇者もめんどくさくなったようだ。
サダ王は馬車に残し、我々だけで山頂を目指すことにする。
おとなしく馬車にぶら下がるチャーミングなサダ王。
黒いボディー上は熱そうだ。
「うーんいい熱じゃ。極楽極楽。 行くがよい勇者よ。くれぐれも巨人に気をつけるのじゃぞ。」
「巨人!? ここには巨人が居るというのですか!!」
不安を感じつつも冒険の準備は整った。
よーし出発だ!!
先頭はもちろん勇者ロト。後ろに続くはカメラマン。
見張りのいない鉄の門をすり抜け、用心しながら山頂へ歩みを進める。
広い登山道だ。おそらく巨人が通るためのものだろう。
いつ現れるか分からない巨人に注意しながら上へ歩いていく。
30分ほど歩くと巨大な塔が立ち並ぶ場所にたどり着いた。
おそらくここが山頂だろう。
巨人が居るとすれば間違いなくここだ。
巨人に気付かれないように静かに様子をうかがう。
塔にはたくさんの盾が引っ掛けてあった。
「こ、これは巨人の盾だ! いったいここには何体巨人がいるんだ!?」
勇者はゴクリと唾を飲み込んだ。
広場を奥へ進んでみる。
目の前に巨大な手形が残っていた。
「これは強敵だぞ・・。」
人間サイズのその手形。こんな巨人が複数現れたら大変だ。我々だけで戦えるのだろうか・・。
その先にはもう一つ、巨人の盾掛けが立っていた。
ここには盾は一つも掛かってない。
「どうやら巨人は出かけているようだな。」
確かにここに巨人の気配は無い。もう安心していいだろう。
「急いでスイッチを見つけなければ!」
まずはこの山頂の北側を捜索する。
ここからは出雲平野と出雲北山の山並みを眺めることが出来た。
なかなかの眺めだ。しかしのんびりしてはいられない。捜索が先決だ。
この北側にはスイッチはなさそうだ。
次に南側を捜索する。
丹念に探していると巨人の盾掛けの奥からガサゴソと物音が聞こえる。
「何かいるぞ!」
身構えながら巨人の盾掛けの横を進んでいく勇者。
進んだ先の角を曲がると探していた三角スイッチがあった。
「見つけたぞ!!」
これを押せばこの山は無事クリアだ。
そっさく押そうとした瞬間、紅白棒が襲い掛かってきた!!
すっかり「何かいるぞ!」と言ったのを忘れていた勇者。
「ばかめ!! ぼーっとしてたな!!」
紅白棒の暴言を浴び、いきなりの攻撃でピンチに陥っている。
しかしサダの棒で徐々に紅白棒を追い込んでいく。
とどめの一撃!
紅白棒を退治した。
「バカはお前だ! 全くおめでたいヤツだぜ。紅白だけにな。」
・・・微妙な空気の中、改めてスイッチを押す。
「スイッチオン!!」
すると ”さーだー“ という天使の声と共にスイッチが入った。
これでこの山はクリアだ。
「さい先いいぞぅ! この調子ならすぐに全てのスイッチを押せそうだ。」
それでは巨人が帰ってくる前に急いで下山しよう。
サダ王が車上で焦げているかも知れないぞ。
1つ目の「黒山」の三角スイッチを押すことに見事成功した勇者。
恐れていた巨人との戦いは運よく回避できた。
しかしいつまでも運がいいとは限らないぞ。
次のターゲットは「陣ヶ丸」だ。
・
[勇者]
レベル36
<防具>
Tシャツ 防御力 8
長ズボン 防御力 5
かわのくつ 防御力 2
勇者の帽子 防御力 5
ウエストバック 防御力 5
<武器>
おのれのこぶし 攻撃力 22
サダの棒 攻撃力 40
<道具>
7つの山の地図
iPhone
[カメラマン]
レベル7
<防具>
Tシャツ 防御力 6
ぬののズボン 防御力 3
かわのくつ 防御力 2
あせふきタオル 防御力 1
<武器>
でじたるかめら 攻撃力 1
<道具>
ハンディGPS
黒い馬車
<三角スイッチ>
▲△△△△△△
次回
サダクエストⅢ 陣ヶ丸の謎 へ
つづく
2011 年 8 月 10 日