鯛ノ巣山 2018.06.02
「で、その山には言い伝えが残っとるけど、これが眉唾もんでな。うちの爺さん曰く…」
終電までの時間潰しにと、ふらりと入った小さなスタンドのカウンターでのことだ。
先客の、ハンチング帽をかぶった老人が、焼酎の入ったグラスをちびりちびり傾けながら、その連れの、やはり老人にしている話が耳に入ってきた。
やたら大きい声で話すものだから、聞きたくなくても聞くはめになったというのが正直なところであり、最初はただの雑音でしかなかった。
しかし話が進むにつれ、いつしかその内容にいたく引き込まれた私は、終電を逃したことに気づいた時には、もう決めていた。その言い伝えの真偽を確かめるべく、老人の話す山に向かうことを。
そして私が、何の覚悟もなく興味本位でそこに訪れたことを後悔するのは、それから1週間あまり経ってからのことだ。
私の訪れた、そして老人の話していた山は「鯛ノ巣山」という。
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※もちろんこんな話続きません
ここからが本編です。
ではどうぞ。
6月最初のよく晴れ上がった土曜日。
総勢14人で鯛ノ巣山を目指します。
さわやかで気持ちのいい空の下
足取り軽く登っていきます。
苔むした巨大な岩もゴロゴロしていました。
何度か渡渉するところがあり、
その一つに鯛流水というのがありました。
シュ「うわあ!この沢、何か、、、何かいる!!」
先を歩いていたシュガーが大きな声を上げました。
どうしたどうしたと全員の目が沢に集まります。
あっ「・・・鯛だ。鯛がいるぞおおおお!!!」
あっさんが指差す淵にそれはいました。
鯛です!そこには大きな鯛が悠々と泳いでいました。
うみんちゅの心がざわついたライダーが叫びました。
ライ「よおし、さっそく捕まえてたい焼きだ!!」
みや「待ってライダー!鯛を焼いてもたい焼きにはならないわ。しっぽの先までアンコが詰まって初めてたい焼きと呼べるの。」
とこ「待ってみや!突っ込むとこはそこじゃないわ。ここは山の中、当然淡水よ。どっこい鯛は海水魚。道理はないわ、触ってはダメ!怪しさマウンテンよ!!」
てる「山だけにマウンテン!おじさん一本とられちゃったなーー。」
などとやいのやいの盛り上がっていたら
ほし「いえーーい!とたっどーーーーー!!」
と無人島生活ばりにホッシーが叫びます。
ビチビチ抵抗する鯛にすかさずエイっと手刀を浴びせ
手際よくザックにくくりつけました。
なち「…可愛いから連れて行くんですって…。
仲間、ですって。名前までつけて。
『この子はタイタン☆』って嬉しそうに…。」
タイタンが仲間に加わった!
つづく!
☆参加者☆
タイタン(鯛)
レイ(new)
ゴールド
ところてん
てるさん
あっさん
なち
チャン
ライダー
シュガー
ほっしー
みっしゃん
つぼJr
ひとみさん
ロト
2018 年 7 月 12 日